「テレンス・スタンプの俳優の魔力」プリシラ(1994) Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)
テレンス・スタンプの俳優の魔力
口パクショーのドラッグクイーン3人の大陸横断のロードムービー。ヒューゴ・ウィーヴィングとガイ・ピアースがこの映画出演を契機にアメリカ映画で活躍するようになった作品で納得の演技。しかし、やはりというか、テレンス・スタンプ55歳のドラッグクイーンの存在感が凄い。貫禄と憑依を備えて見事なものである。元々不思議な存在感で特異なスタンスにある異色男優だが、この作品でも安定した演技力を見せてくれる。
26歳の「コレクター」28歳の「血と怒りの河」「世にも怪奇な物語」「テオレマ」32歳の「ランボー」の頃の唯一無二の妖しさを、若さを失っても感じられる俳優としての魅力がある。このテレンス・スタンプの演技を観るだけでも価値がある。
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