「怪奇地獄大劇場」ブリキの太鼓 ouosouさんの映画レビュー(感想・評価)
怪奇地獄大劇場
もっとジメジメした説教臭い映画なのかと思っていた。それと時間の長さもあって、敬遠していた。そろそろ見るかと重い腰を上げたら、予想をいい意味で裏切られた。こんなに『エクソシスト』『オーメン』みたいな映画とは!/もちろんホラーではなく、ドイツとポーランドの(悲しい)歴史を地獄巡り的に描いたもの。しかし、描写がなんか三池崇史的コミカルさなのである(もちろん三池崇史の方が後年の作家だが)。『極道恐怖大劇場 牛頭』とか『岸和田少年愚連隊 血煙純情編』とかみたい。/食べてヤるだけ、という人間の悲しみもあり、人が人を殺すなんてどう理屈をつけてもアホらしいということでもあり、無垢さの罪みたいなことでもある。
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