プラトーンのレビュー・感想・評価
全86件中、81~86件目を表示
理屈を超えた現実が待ち構える
総合80点 ( ストーリー:75点|キャスト:75点|演出:85点|ビジュアル:75点|音楽:80点 )
ありのままの戦争の現実を一兵士の目を通してえぐりだした秀作。
内地にいて国家の大義や矛盾を考えて志願した若者が戦場で実際に体験するのは、ひどく厳しい戦場の環境での日常と自軍兵士の行う卑劣な行動。密林の中で眠る間もろくにないままの重労働と緊張の日々と、北ベトナム軍に協力していると見られる村での彼らの行ったことの残酷さを生々しく描く。隠れている穴から出して足元を銃撃して脅し、その後は頭蓋骨が割れて脳が飛び出るまで銃床でベトナムの村民を殴り続ける場面は凄まじくて戦慄の演出だった。
北ベトナムに協力しないと彼らに殺され、南ベトナムや米軍にそれを発見されるとやはり殺されてしまう村人はどうやって生き抜けばいいのか。どんな理由があろうと北ベトナムに協力する村があり、自軍兵士を殺されることになるアメリカ軍は、それをどうすればいいのか。綺麗ごとだけ言っていられない怒りにまかせて行動する兵士がいて、それに反対して規律を守ろうとする兵士がいる。どちらの言い分も分があり、戦いの恐怖と合わせて兵士の体験する厳しい現実が迫ってくる作品だった。また、包み込むような悲しさを奏でるバーバー作曲のアダージョが作品にとても合っている。
何回見ても面白い
最初は劇場で見て、DVDでも見て初めて地上波吹替えで見たところ今までで一番理解できたかもしれない。役者の顔も最近ようやく覚えられるようになってきたので、かなり見分けがついた。
ちょっと疲れるともうダメだなんて弱音を吐いてしまうのだが、ベトナム従軍兵は雨の中蟻に噛まれながら外で寝たりしないといけないし、思い荷物を運んだり、嫌なおっかない上官と一緒に行動しなければならない。それを思えば自分の日常なんて、仲間に撃たれる事もなく本当にどうってことないと思える。
泣きたくなったり死にたくなった時こそみるべき映画である。またそのうち見よう。
(追記)
午前十時で見た。多分4度目で、やっぱりとても面白かった。ウィレム・デフィーが悪者じゃない役だった。生死が紙一重感がすごかった。特に村長の奥さん、変に興奮しなければ死なずに済んだのに気の毒だった。
戦争映画No.1
経験者オリバー・ストーンの魂の訴え
「プラトーン」には、最後のシーンでチャーリー・シーン演じるクリスが語るように「この戦争を伝える」ことをカタチにした自身もベトナム帰還兵であるオリバー・ストーンの魂の訴えだ。
ベトナム戦争を通じて"戦争の狂気"を描いた名作は多いが"ベトナム戦争"を描いた作品は数少ない。
その中でも圧倒的なリアルさをほこるこの作品は際立った輝きを放っている。
オリバー・ストーンはアメリカの徴兵の仕方に憤りを感じベトナムへやって来た志願兵のクリスという人格を借りて観客を戦争の追体験へと誘う。
そこにドラマなど存在しない。
在るのは、体に虫がつきまとう湿った熱帯雨林であり、雨の中でも泥だらけになりながらするほふく前進であり、価値観の相違ということだけで仲間を殺す上官であり、非道に扱われる現地の人々であり、次々に死んでいく仲間達であり、極限の状態に人間性を喪失する自分であり、地獄のような場所でも変わらず輝く美しい星空である。
経験者と同じように体験し感じることは不可能である。
しかし、次世代の私達には「この戦争を知る」義務があると思う。
戦争の裏側
人は何故戦うのか?
全86件中、81~86件目を表示