「この映画の意味、イデオロギーの対立」プラトーン ののむらんさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画の意味、イデオロギーの対立
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この作品は戦争映画ですが深みがあります。
個人的見解ですが、エリアスとバーンズの対立はベトナム戦争当時のアメリカ国内のイデオロギーの対立を表しています。
バーンズは戦争を支持してきた保守派の勢力の象徴であり、そして主人公も最初はバーンズ(強いアメリカ)に憧れています。
エリアスは反戦左派(この映画ではアメリカの良心)の象徴です、これはエリアスの主張に表れています。(露骨ですがエリアスと仲間達がヒッピーパーティーをやっているのもその演出ですね)そして戦争の真実を知り、バーンズ(強いアメリカ)の狂気を知り、主人公はエリアスに傾倒していくのですが
エリアス(アメリカの良心)はバーンズ(強いアメリカ)に殺されます。
あのエリアスのポーズはアメリカの良心の死を表しているのです。
主人公がヘリに乗って戦場を去る時の意味深なナレーション「エリアスとバーンズの反目はいつまでも続くだろう、時として僕は、あの2人の血が僕の中にも流れているのを感じる」とは
まさに人間のイデオロギーの対立を指す言葉です。
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