冬のライオンのレビュー・感想・評価
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フィクションだから、男女の愛憎とか家族の絆を描いているのだろうが、...
フィクションだから、男女の愛憎とか家族の絆を描いているのだろうが、エレノアとヘンリーの結婚自体に問題がある。エレノアは元々カトリックの国から嫁いでいる。しかし、エレノアは元々結婚をしていた。それを離婚してこのヘンリー二世と再婚している。つまり、こう言った事がたびかさなって、イギリス国教会とカトリック教会が決別を迎えるのだ。
もっとも、この映画の中ではエレノアに対して離婚を切り出す様な台詞があるが、実際は離婚などしていない。
映画が終わって見れば、大団円の様に描いているが、もっともっと、酷い状況だったと思える。
何処かの名画座で見た記憶が無い。
ジョン・バリーの音楽は良く覚えている。テレビかなぁ。
映画雑誌の特集が組まれていたような記憶があるが、僕がその雑誌を定期的に買い出したのは1971年の7月号だったと思うので、封切りの特集ではなくて、ピーター・オトゥールの特集だったと思う。
原題 The Lion in Winter
製作年 1968年
製作国 アメリカ
劇場公開日 1970年2月4日
エレノア
イングランド王ヘンリー2世にとり 後継問題と10以上年上の強烈な妻エレノアが頭痛の種
(幽閉しちゃう)
物語は 1183年のクリスマスに皆が集まる、という設定で展開される
彼女が溺愛するリチャードが 女性にあまり興味が持てなかったらしいのも、そんな彼を(勇猛果敢にも関わらず) ヘンリーが遠ざける… みたいなのが何となくわかる
二人の権謀術数に長けたところだけを受け継いだジェフリーが嫌われるのも
恵まれたエレノアが 年老いて(性格もあると思う)
夫に顧みられなくなった時の苛立ちと悲しみを
ヘップバーンが上手く演じていて真価を見せている
傷口に塩を塗りあうような二人が 後継問題(共通の悩み)、歳月(共通の敵)に触れ 相憐れみ
互いの闘争心を誉め称える展開に
戦士の文化か
そしてやっぱり彼女は頑張り、彼より長生きしていた(笑)
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