冬の嵐のレビュー・感想・評価
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エレガンスミステリー
「俺たちに明日はない」の 名匠アーサー・ペン監督作品 主演は、メアリー・スティーンバージェン 惨殺される女性・・・ 売れない女優・・・ 美貌の女性・・・ 彼女、一人3役に挑んでいます。 これは、ネタバレ? 三変化をご覧ください・・・💦 メアリーさんは 「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」 の女教師クララ役です(^^)/
利用された女
ある真冬の夜、一人の女が殺され、左手薬指を切断される。 売れない女優ケイティは映画のオーディションに合格、審査員のマレーと共にプロデューサーのDr.ルイスの屋敷へ。次第に不信感を抱き、逃げ出そうとするが眠らされ、翌朝起きると、左手薬指が切断されていた…。 アーサー・ペン監督の1987年のサスペンス・ミステリー。 一見何の関連も無さそうな序盤の殺人事件こそが怖ろしい陰謀の発端。 ヒロインを襲う悪夢をヒッチコック風の映画タイトルにすると、“利用された女”。 舞台はほとんど屋敷のみ、メインとなる登場人物も3人だけ。 吹雪で逃げられない絶体絶命の状況の中、たった一人で反撃に出る…。 ヒッチコック作品の他に、「ミザリー」「暗くなるまで待って」なども連想させる。(ちなみに「ミザリー」より公開は先) メアリー・スティーンバーゲンが一人三役で演技力を見せつける。これまで出演した作品ではあまり意識しなかったが、彼女の美しさも光る。 ロディ・マクドウォールの粘着質な演技、ヤン・ルーベスの過剰気味の演技、いずれも怪演を印象付ける。 ニューシネマの旗手であるアーサー・ペンの作品群の中では古い作りで異色作とも言える。 ニューシネマ以降は精彩を欠いたと評価されているが、本作は職人演出が冴えた隠れた好編。
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