プッシャー(1996)のレビュー・感想・評価
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【自業自得の麻薬密売人(プッシャー)の運命をスリリングに描いた作品。ムッチャ若きマッツ・ミケルセンも魅力です。】
ー 「ドライヴ」で世界中の注目を集めたニコラス・ウィンディング・レフンの初監督作であり、ムッチャ若きマッツ・ミケルセンも中盤までスキンヘッドで出演しています。-
■やり手の麻薬密売人フランクはある日、ヘロインの取引中に警察に逮捕されてしまう。そのため、麻薬組織のボス、ミロからの借金を返済できなくなったフランクは金策に駆け回るが、上手くいかない。
万策尽きた彼に待ち受けていたのは、何だったのか・・。
◆感想
・今作は、公開当時にムッチャヒットしたそうであるが、如何せん1996年なので観れていない。多分、公開館も日本では多くは無かったのだろう。
・マッツ・ミケルセン目当てで見た事もあり、中盤までは今やイケオジの代表格であり、北欧の至宝とまで言われている彼の、スキンヘッドでおバカな麻薬密売人の友人&手下と言う役が斬新である。
<ニコラス・ウィンディング・レフンの初監督作でありながら、フランクが借金返済のために追い詰められながらも、駆けまわる姿は、スリリングで、ナカナカな作品である。>
楽しい気分には決してなれない!
文句のつけようのないクズ
好きだわー
以外に最低ヤロー
レフン
オープニングがかっこいい
麻薬密売人の一週間を淡々と描くレフン監督のデビュー作
映像は全体的に暗く舞台もあいまって寒々しい雰囲気
実際の所はもちろん分かりませんが
こんな感じなんだろうなぁと思わせる
リアリティがあります
ボコボコにした相棒が復讐に来るのかと思いながら観ていたのですが
そうはならずちょっと肩すかしな
エンディングでした
まあクソ野郎しか出てこない
プッシャーを生業とする主人公の日常が描かれた前半から、
ディールでヘマした主人公が組織から追われる後半部に行くにつれてどんどん自分さえ助かればよく、自分のことしか考えてない幼児みたいなクソ野郎っぷりがどんどん露見していく。
「女とどんなセックスしたことがある?」「だれとヤリたい?」みたいな中学生の会話を繰り広げる主人公と仲間たちはいい意味でのボンクラ感を醸し出していた。
しかし、ディールにヘマしてからは愛着も持てないボンクラ感がにじみ出てきて「闇金ウシジマ君」の登場人物みたいな救いがたさが気になる。
約束も守らず、自分の頭で考えない、責任もとろうとしない主人公は本当に魅力がないのだが、前半のいい意味でのボンクラぶりを知ってると完全に嫌いになれない。
とは言え、クソ野郎ですけどね。
味わい深い登場人物
ヤクの売人の映画で、ラリってる面白い場面がたくさん見られるかと思ったら、そういう映画ではなく、お金のやり取りで苦労する『闇金ウシジマくん』のような話だった。登場人物はクズばっかりで暴力がとても痛そうで、真面目にハメを外さずに生きるのが一番と思える映画だった。
見た直後はあの『ドライヴ』に匹敵するか超えるような超絶的な面白さを期待していたため、地味で拍子抜けしたのだが、登場人物がとても味わい深く描かれていた。とくに借金取り立て人のスキンヘッドのでかい人が堅気になることを夢見て語るところがとてもよかった。
金銭のレートがまるで馴染みのないクルゼーロだったため、どのくらいの金額をやり取りしているのか分からず、モヤモヤした。
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