「ヒッチコックらしさが溢れています」舞台恐怖症 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
ヒッチコックらしさが溢れています
題名の舞台恐怖症は、中盤のガーデンパーティのステージで起こる
なかなかの名シーン
マレーネ・ディートリヒとジェーン・ワイマン
どちらもヒッチコックが好きそうな女優
前者はクールビューティそのもの
後者は初々しく処女性が輝いている
足して2で割った女性がヒッチコックの理想なのだろう
二人の女性の対比は、ジョナサンとスミスの対比に相似形として展開される
ユーモアもしっかり挟んで英国での撮影を楽しんでいるのが伝わってくる
そのユーモアは配役に及んでおり、シャーロットのメイドのネリイーやガーデンパーティの射的の屋台のおばさんなどオーバー気味な役作りで出演させています
マレーネ・ディートリヒの舞台シーンはさすがだが、それよりも楽屋などでの高慢で高飛車な女性そのもので素でもこうだったのではと思わせるほど
終盤のカメラを見上げるアップの独白は圧巻
印象にいつまでも残るシーンだ
イブのお父さんが素晴らしい名演技をみせる
アラステア・シムと言う役者だそうだが
彼の存在で本作は随分引き締まり助かっている
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