「【”フォレスト・ガンプは背筋をピンと伸ばして、愚直なまでに只管に人生を走る。”今作は人間性肯定の映画であり、且つ究極の恋愛映画でもある。】」フォレスト・ガンプ 一期一会 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”フォレスト・ガンプは背筋をピンと伸ばして、愚直なまでに只管に人生を走る。”今作は人間性肯定の映画であり、且つ究極の恋愛映画でもある。】
ー これだけの名作であるので、久方振りに鑑賞して”矢張り良いなあ、と思ったシーンを幾つか記載する。-
■知能指数は80に少し満たないが、脚力と意志の強さは人一倍強いフォレスト・ガンプ。
彼の名は”KKK”を創設したネイサン・フォレストの様に”人は愚かしき事をする。それを忘れないために母が命名した・・・。
◆感想(と言うか、好きなシーンの中から、幾つか・・。但し、内容に触れているので、未鑑賞の方はここまでで、一時停止願います・・。)
・オープニングの、フォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)がバスストップでバスを待つ彼の足元に舞い落ちる白い羽。そして、ラストシーンで再びどこまでも飛んでいく白い羽。印象的である。
・幼き頃から、”バカにされていた”フォレスト・ガンプ。だが、本作では2人だけが、バスの中で彼に席を勧める。一人は幼きジェニーであり、もう一人は一緒にベトナムで闘ったババである。
どちらも、彼の人生に大きな影響を与えた人物である。
巧い構成である。
・ベトナム戦争時、ナパーム弾が飛び交う中、ダン中尉(ゲイリー・シニーズ)やババたち、多数の傷ついた兵士を助けるシーン。
けれども、両足を失って”名誉の戦死をするはずだったのに・・”とフォレスト・ガンプの胸倉を野戦病院のベッドで掴むシーンから、アメリカに戻り再会し、戦死したババの遺志を継いで、海老漁船で大儲けをした際に、ダン中尉が”命を救ってくれてありがとう”と言い、笑顔を浮かべ、海に仰向けに浮かぶシーン。
更に、最後半、フォレスト・ガンプとジェニーの結婚式に現れたパリッとしてフィアンセを連れて現れた”チタン製の義足”を付けた幸せそうなダン中尉の姿。
ー ダン中尉は、今作ではどんな状況でも、悲観せずに生き抜けば、良い人生を送れるという象徴ではないか、と私は思っている。-
■VFXを活用した、ケネディ、フォード、ニクソン大統領とTVに映るフォレスト・ガンプのシーンは、初見時には、驚いたなあ。
そして、時代を彩る名曲の数々も、良い。ジェーン・バエズの”風に吹かれて”。ママス&パパスの”カリフォルニア・ドリーミン”。サイモン&ガーファンクルの”ミセス・ロビンソン”・・。
・1960年代のヒッピーにかぶれた成長したジェニー(ロビン・カラン)との再会。そしてその数年後、ジェニーに言った言葉”僕は、利口じゃないけれど、愛が何かは知っているよ・・。”
で、漸く二人は身体を重ねる。
■若きジェニーに一時去られたフォレスト・ガンプが三年以上、全米を走るシーン。
”過去を捨て、前に走る・・”
<そして、久方ぶりにジェニーから来た手紙。バスストップで隣に腰掛けたお婆さんが”その場所はすぐそこよ”と教えられ、ジェニーと再会するシーン。
幼き男の子(ハーレイ・ジョエル・オスメント:この後、超有名になるよね!)がいて、驚くフォレスト・ガンプにジェニーが言った言葉。”貴方が父親よ。”頭はどうなの?””学校では一番よ!”
今作は人間性肯定の映画であり、且つ究極の恋愛映画でもある。傑作であろう。>
■今作はNYに仕事で行った際に、ベータ版ビデオを購入し、帰国後に鑑賞した。
1990年代の後半頃だろうか・・。衝撃だった。
その後、4Kリマスター版として劇場公開され、
2022年3月19日、20数年ぶりに映画館にて鑑賞した。
そして、素晴らしき映画は年月が過ぎても、色褪せない事を再確認し、嬉しく感じた。
NOBUさん
ゼメキス監督作品のファンです。
4K劇場公開され
再度 鑑賞されたのですね。
良いですね☆彡嬉しいです。
レビューはしていませんが
2回は、観ました。
波乱の人生
トム・ハンクスさんの演技も素晴らしくて
ガンプの名言も多かったですね。
このところ、映画から 離れていましたので
レビュー巡りしています(´▽`)
ステキなレビューを
ありがとうございました。