フォー・ルームスのレビュー・感想・評価
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おとな向けのブラックコメディ…
一本の映画作品としては微妙
今回はティム・ロスの演技が映画の雰囲気に合っていない。途中で観るのをやめようと何回思ったことか。でも4話目は観てよかった。
オムニバス形式なので個別に点数。
ROOM321 お客様は魔女 …1.0
ROOM404 間違えられた男…1.5
ROOM309 かわいい無法者…2.5
ペントハウス ハリウッドから来た男…3.5
1話2話は音楽も演出も映像も会話もストーリーも全て好みでなく、そこに加えてティム・ロスの過剰なコミカル演技なので、腹が立ってくる。
3話目は映像や演出が変わったなと思ったらやっぱり監督はロバート・ロドリゲスに。くだらないのは前二話同様だが、父親のアップやエレベーターの乗り降りのくだりなど、こだわりを感じる。
ここではベルボーイは目障りである。
4話は安心して観れた。ティム・ロスの過剰な演技を、この中でうまく活かしているように感じる。5人で話している画の画角と細かな動きは観ていて気持ちがよい。
ブルース・ウィルスが電話している横で、壁に会話している2人が影で映っていたり、ベルボーイを奥で説得している傍ら、手前で話していたり、それらを長回しで撮っていたりと、これらの演出は個人的に好き。
最後まであきらめずに観てよかった。
4話だけはたまに観たい(3話も)。
ティム・ロスの多才ぶり!
とあるホテルのベルマンが、大晦日の夜に4つの部屋で起こる騒動に巻き込まれるという話を、タランティーノはじめ4人の監督が4つの物語をとてもコミカルに描いている今作。
本来なら休んでパーティーできるはずなのに。
ベルマンのテッドはひたすら騒動に巻き込まれ、可哀想ですが、最後のまとめ方はなかなか良かったです。
やはり、どの登場人物も憎めません。
4話ともそれぞれの魅力がある楽しい作品でした。
1話目の魔女の話は、官能的に描いている分少し内容は薄かったですが、それなりに楽しめました。
2話目とタランティーノ作の最後の話もそれなりに面白かったのですが、第3話が本当に面白すぎました。
日系の女優さんも出ていて見やすい上に、タバコに酒にエッチなテレビに何でもありの可愛い姉弟の悪ふざけがあんな展開になるとは。
本当に面白くてたくさん笑わせてもらいました。
今回振り回されるテッド役を演じた、タランティーノ作常連のティム・ロスさんはとても良かったです。
顔芸からゲロまで、コミカルな演技もふにゃふにゃした感じもハマり役で、見るたびに違うイメージを持つことのできて凄い。
もっと彼の出演作を観てみたいです。
なんつう豪華な映画だ…
ティム・ロスの顔芸!
あるホテルの大晦日を舞台にした4話からなるオムニバスで、タランティーノやロバート・ロドリゲスら4人の監督が楽しんで作った作品。意外と有名俳優がいるのでびっくりする。特にブルース・ウィリスはクレジットにも名前載ってないし・・・(日本のチラシには載ってる)
ルーム321/お客様は魔女。ちょっとエロティックな作品で、大魔女復活のために処女の血や1年分の涙やらを混合させるのだが、恋人のザーメンを採取し忘れた魔女がティム・ロスから採っちゃえ!てなノリで儀式を行う・・・
ルーム404/間違えられた男。間男と間違えられたベルボーイのティム・ロスが夫から拳銃を向けられる。テオドアという名前とか愛称がテッドだとかテディだとか、どうでもいい会話で緊迫感を薄れさせる。4つの中では一番つまんないかも・・・
ルーム309/かわいい無法者。メキシカンギャングのアントニオ・バンデラス夫妻が子供たちの世話をベルボーイにまかせることで始まる珍事件。メンソレータムをまぶたに塗るってのが寝るコツだったのか!と、子供たちのほうが賢く、終盤に一気にカタストロフへ。ロドリゲスらしい作風だった。
ペントハウス/ハリウッドから来た男。タランティーノ本人が演ずる喜劇俳優のチェスター・ラッシュがベルボーイを呼びつけ、懐かしのテレビ番組にあったエピソードを再現しようとしていた。ジッポライターで10回連続火を点けることができれば、チェスターの高級車をゲットできるが、負けたら小指を切られるという恐ろしい遊び。100ドル札に目がくらんだティム・ロスが逃げ出そうとしたのにもかかわらず、戻ってきてしまうというもの。
単なるお笑いじゃなく、風変わりな視線でブラック・ジョークを楽しむ作品。大晦日に一人しか仕事をしていないのだが、チップには目がないベルボーイというのがツボ。一話目でいい思いしてるんだから、後は無難に仕事をこなすだけ。だけど、珍事に巻き込まれるおかしさがタランティーノらしさを醸し出していた。
はい好き
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