フィツカラルドのレビュー・感想・評価
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ドイツ人ヤバい
『フィツカラルド』を観ると、まず痛感する。
「ドイツ人は本当にヤバい」 と。
とんでもない夢を思いつき、普通なら笑って終わるところを、
“実行してしまう”。
その信念の強さ、狂気と紙一重の執念。
こんな民族と正面から競り合って勝てる国が、世界にどれほどあるだろうか。
物語そのものがまず素晴らしい。
密林という文明の外側で、ただ一人の男が「川を変えてでもオペラをやる」と突っ走る。
この“やると決めたら絶対にやる”という強靭さは、歴史の中でヨーロッパがドイツを脅威として見てきた理由をそのまま映画にしたようだ。
現代でもGDPで日本を抜いているが、それも当然と言えば当然。
ドイツが作る製品の品質が、実際、日本より上回る分野があるからだ。
彼らの強みは「狂ったような信念と合理性の両立」である。
しかし、ここで私は日本人として胸を張って言いたい。
「俺はドイツには負けん。」
理由は簡単だ。
日本には発想力と技術力 がある。そしてもう一つ──
“ヒロインという力” がある。
この映画でも分かるように、
主人公フィツカラルドの原動力は、あのヒロインにある。
彼女がいなければ、彼は山を越えられなかった。
彼女の包容力、あの静かな強さ、色気、品のある美しさ。
あれこそが男を動かし、狂気にすら踏み込ませる“エネルギー源”だ。
そして──これは言わせてもらう。
日本の女性の魅力は、世界最高峰である。
かわいさ、美しさ、色気、優しさ、支え方の上手さ。
日本の女性が男に注ぐ力は、他国の追随を許さない。
ドイツの技術が強いなら、日本は「発想・技術+女性パワー」で戦える。
辺境の人
フィツカラルド=フィッツジェラルドと分かったときの喜びと悲しみの両面のせめぎ合い(から来る感激)がすごいな。アイルランドからの入植者としてフィッツジェラルドでいることもできないし、もちろん先住民であるはずもない。ボーダーにいる人の悲しみと、ボーダーでいるからこそ成し遂げられることの美しさを見た。
フィツジェラルドが発音出来ずにフィツカラルド‼️
未開の風土の中で、狂気じみた夢を追いかける男を描き続けたヴェルナー・ヘルツォーク監督‼️ヘルツォーク監督の作品はほとんど鑑賞させてもらいましたが、「アギーレ・神の怒り」と並ぶ最高作ですね‼️19世紀末のペルー。カルーソのオペラに魅せられ、アマゾン奥地に本格的なオペラハウスを建てて、本場のオペラを呼ぼうとするフィツカラルド。その資金作りのためのゴム園開発のため、彼の指示のもと、巨大な白い蒸気船が川を上がり、山を越えようとする・・・‼️この山越えが凄まじい見せ場‼️さらにせっかく運んだ蒸気船が流されて激流に巻き込まれるシーンが、さらなる見せ場‼️デジタル技術もCGもなかった時代に、重量320トンの本物の船で実際に山を越えたヘルツォーク監督と、クラウス・キンスキー扮するフィツカラルドの姿が重なって戦慄させられる‼️ヘルツォーク監督も命がけの撮影だったんでしょうね‼️それだけにフィツカラルドが蒸気船の上でオペラを演じさせ、たった一つの椅子を甲板に置いて一人悠々と聴き入る、というラストがとても楽しいし、ホッとする‼️そんなフィツカラルドを見つめるクラウディア・カルディナーレの笑顔も素晴らしい‼️ホントに壮大なスペクタクル大作ですね‼️
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