ファンタスティック・プラネットのレビュー・感想・評価
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人間のありかたを伝えようとしているアニメ・映画
まるで絵画のようなビジュアルに何とも形容しがたい動植物がはびこる惑星が舞台のアニメ映画
親を巨人”オム族”に殺された人間の子供”テール”の成長物語としてみることもできるけれど、最後は巨人たちと和解して終わる。
巨人が「争いは利益をうまない」という場面があったけれど、もしかしたら当時の冷戦真っただ中の情勢を皮肉したのでないかと考えさせられた。
メッセージ性、ビジュアルも良かったけれど欲を言えばもう少し人間と巨人の争う場面を長くして、巨人側にも「争いは何も生まない」って思想を芽生えさせる描写があったらもっと素晴らしい作品になったのでないかと思う。
オム族とドラーグ族
2021年5月2日
映画 #ファンタスティック・プラネット (1973年)鑑賞
独創的なストーリーを映画的に分かりやすくするとか、大衆的に受け入れやすくするとかをまったく考えずに映画にした作品
人間がゴキブリのように扱われるのはなかなかシュール
#風の谷のナウシカ のオームなどに影響を与えたらしい
ファンタスティックプラネット
日:20/12/28
方法:アマゾンプライム
ストーリー:ドラーク族が支配する星イガムでのストーリー。人間も住んでいる。ドラーク族は非常に大きく青い体を持ち、1日の多くを瞑想して過ごす。人間は(私達の生活でいう)昆虫みたいなもので、ドラーク族の子供達の間では人間をペットで飼うのが流行り。
主人公の人間テールはドラーク族のティバに飼われる。ティバは愛情を持って育ててくれる。ドラーク族が学習で使う金色のやつ(名前忘れた)をティバと一緒に聞きながら育ったテールはそれを持ち出し脱走する。外で隠れながら暮らす人間の元へ逃げたテールはそこの人間達と金色のやつを使い学習し知識を入れていく。
人間の賢さと繁殖力を恐れたドラーク族は、人間を駆除しようとするがテール御一行は間一髪逃げ出し、ドラーク族がロケット開発していた土地に逃げる。金色のやつで知識を蓄えながらその土地で人間用のロケットを開発。乗り込んだロケットで着いた星にはドラーク族の瞑想の先があった(ドラーク族は瞑想することで別の星にある体(箱)に自分達の魂みたいなんを送り込み、種の繁栄をしているということだった?映像ではダンスしてた)。この体をロケットに武装したレーザーで壊した。するとドラーク族は瞑想の魂の行き場がなくなり、イガムでのドラーク族本体は次々と死んでいく。
ドラーク族の多くは早急に人間を殺さなければ!と言うが、知事(ティバの父)は話し合いによる和解を決断。
最終的に与えられた人工惑星に多くの人間が移住する。人工惑星の名前は主人公であり英雄の"テール"の名をつけた。(テールはフランス語で地球)
感想:宗教的で壮大だけどさくっと見れる映画。絵は見る年齢によってはトラウマになる。人間の為の人工惑星だから、今の人間はドラーク族みたいな立場なんだろうな。地球を勝ち取った大先祖に感謝致します。
くせになる不気味ワールド
目が不気味、耳も不気味、体全体不気味。動きが不気味、生活習慣も不気味。風景も不気味、動物も不気味、植物も不気味。何もかも不気味な世界だが見入ってしまう不思議。
お話が適度に単純で分かりやすくて良かった。児童書を読んでいるような感覚。
GYAO!
独創性の塊!
「これは僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語だ。」という『天気の子』のキャッチコピーがめちゃくちゃ当てはまる作品。(「僕と彼女だけが」というよりは「僕達だけが」という感じだけど)
世界観から演出、展開、音楽。全てが独創性の塊で「ある宗教が作ったような摩訶不思議なアニメ」という印象。
ラストのオチには「いや、そう来るのかーい!」と思わず笑ってしまった。
オカルト的人気があるのにも頷ける!
気持ち悪くて中毒性の高い傑作アニメーション
レビュー100本目。
あらすじとしては、
人間はドラーグ族に蟻のように扱われる。
主人公の高等人種テールはドラーグ族の子供のペット。
そんな中、テールはドラーグ族の家から逃げ出し、ドラーグ族から得た情報で反撃を企てる。
滅亡への道はこんな些細なことかもしれない。
そして、ドラーグ族にはある弱点があって…
一度見たら忘れられないあの超独特な絵のタッチ。
荒廃した土地に生える不思議な草花。
「キモい」という言葉がよく当てはまる生き物たち。
グロくはないけれど、残酷な描写。
ドラーグ族の人間たちへの雑な扱い。
そして、あの耳に残るゾンビ的な異様な音楽。
すごい風刺の効いた精神的に追い詰めてくる映画でした。
こんなにカルト的な作品は初めてだったので、かなり衝撃でしたが、かなり気に入りました。
人間があんなに虐げられていたので、ドラーグ族に復讐したら、スカッとするかと思いきや、全くスッキリしません。
最後に人間がテールと名付けた星が今の地球というオチも好きです。
アーティスティックなだけじゃない!
大人による大人のための映画だった。
”もし地球の創生がこんなだったら”っていう仮説をユニークにジョークたっぷりに描いた作品だと解釈した。夢も希望もないので、まったくもって子供向きではない。
まず、人間が飼われている日常からはじまり、最終的には戦争へと進むが、個人的には前半のほうが俄然好きだった。というか目新しさがあった。ドラーグ人の生体とか。
とはいえ、ラストはだいすきな展開。思わず納得せざるを得なかった。
1時間ちょいで終わってくれてよかったなとも思うし、もっとあの世界を隅々まで見たいとも思う、矛盾。それこそがこの映画の良さなのかもしれない。
これが1973年に作られた凄み。そりゃカンヌ受賞しますわ。
世界観がすでに時空を超えてる
宇宙人が支配している世界で人間がペットのように飼われたり、殺されたりしてる話なんだけど、出てくる建物とか植物とかが謎すぎる(笑).
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途中に聖書がモチーフなのかなぁ的なシーンもあったけど結局よく分からぬ。
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でも人間が宇宙人に踏み潰されたり、賭けの道具に使われてるシーンを見て、アリを不必要に踏み潰したりするのはやめようと思いました(笑).
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トラウマ必須のアニメーション
服従→飼育→教育→脱走→従属→習慣→殲滅→進撃→反撃→惑星→和平→共生
赤目に全身青色の半魚人っぽい巨大宇宙人(ドラーグ人)に飼われる人類、そのビジュアルがまず強烈。リモコン腕輪に首輪、瞑想してシャボン玉とばす、立ち食い雲、人間の巣にガス炙り出し。人間の服装が奇妙なレオタードだったり、未知な動植物が見たことない動きをするのがクリエイティブ。音楽は大袈裟なオーケストラでもっと不気味にしてほしいかも。人がプチプチっと踏みつぶされ、おっきな玉に潰されたり、アリクイっぽいのに食べられたり、あっさり大量に死んでる。なぜかTBSドラマ「QUIZ」のEDアニメーションを思い出すもの悲しさ。ガリバーであり、進撃の巨人でもあり。
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