ファンタジアのレビュー・感想・評価
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文部省特選
子供の時、親に連れていかれたり学校の映画鑑賞会で観たり思い出深い作品ですが、まさか真珠湾の前年とは知りませんでした。 ディズニーはリアルな恐竜や成人した普通の人間をマンガ化すると雑というか陳腐ですね。やはり花や動物を擬人化したファンタジーサイドが最大の魅力でしょう。
ミッキー広報担当の頑張りに涙!! 白雪姫・ピノキオに続く長編3作目。
ディズニーの実験的映画/世界初のステレオ録音上映。 子供騙しでは無く描写含め芸術映画に向かった力作。 公開は1940年と誰もが驚く。その頃、日本は、世界はどうだったのか?を考えれば、時代の想像を超えたアート性・技術力を持った作品だと知る。 有名なレオポルド・ストコフスキーを指揮者に、ディズニーお得意のアニメを展開させている。単純な作画から始まり、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」辺りからアニメのイメージは豊かになってくる。「花のワルツ」「田園」「アヴェ・マリア」ほか、ディズニーの時代を超えたアートな世界が展開されてゆく。 しかし製作があと10年、15年後だったら、ミッキー、ミニー、白雪姫、ピノキオ、シンデレラ、アリス、ピータパン、ティンカーベル、ダンボ、バンビ、レディ&トランプ、オーロラ姫など凄いキャラクターが揃う。彼らを入れ込んだ作品なら誰もが満足した映画になっただろうな、と思うばかり。今でも観る人の意識の高さを必要とするが、1940年にこれを公開した、その意味は大きい。 ※
作られた年代に驚き
ミッキーも少ししか出てこないし、映像がかわいいものばかりでもない。ものすごーく昔の作品。 なのに、だから、出来栄えに驚く。 美しい音楽と美しい描写に目に見えないものを想像する楽しさを思い出した
クラシック音楽を愉しむ映画。
1940年の作品。 当時の技術でこれほどまでに音楽とアニメーションのタイミングを合わせるのはかなり難しいのではないかしら、どうやってやったの?と思いながら観賞。 ファンタスティックでとても素敵な映画、愉しめました。 クラシック音楽に馴染みのない人だったら寝てしまうかな? 個人的には前半のくるみ割り人気がいちばん好きでした。
改めてみてもやっぱり名作。
音楽の解釈って人によってそれぞれちょっとは違うと思うけどそれをしっかりアニメで見せきるって凄いと思う。 魔法使いの弟子のミッキーアニメは必ずどこかで目にしていると思うし、禿げ山の夜とアヴェマリアのミックスはサタンの絵面に対し希望は光だけで見せきるという素晴らしさ。音楽とアニメが合体して想像力がさらに掻き立てられる。 名作。
さあ、名曲の演奏会に行こう‼️
懐かしいディズニーアニメの傑作「ファンタジア」を観てきた。前に見たのがおよそ半世紀前に届くくらいの時。当時はダイナミックな曲である「春の祭典」や「禿山の一夜」に惹かれたけど、今回は冒頭の「トッカータとフーガ」の映像を観ていて涙が流れてしまった。音楽とそのイメージとしての映像が素晴らしい。 この作品は1940年の製作、昭和で言うと昭和15年。この時代にオールカラーでクラシックとアニメーションの融合に挑戦した画期的な作品です。アニメーターが音楽に触れて浮かんだイメージを自由に表現したトッカータとフーガから、物語性のある田園や禿山の一夜、シューベルトのアベ・マリアまでをアニメーションとして大胆に表現しています。 指揮者は名指揮者と言われたレオポルド・ストコフスキー。確か彼のオーケストラ編成は少し変わっていて、通常は客席から見て右側にある低音部をセンターに置いた編成だったと思うのです。 違ってたらゴメンなさい。
動物の動きと音楽がとてもマッチしていた!
How do you do?で挨拶が始まったのでびっくりした。 第2部の方が楽しかった。でも第1部も「絶対音楽」の例としてのバッハはカンディンスキーの絵画を眺めているようで素敵だった。 第2部はストーリーがあり、駝鳥、象、カバ、ワニがトゥシューズ、バレエシューズ(ワニは履いてない)で音楽に合わせてダンスする映像はそれぞれの動物の特性がよく把握されていて凄いなと思った。恐竜の世界はかなり気に入った。草食・肉食恐竜とその絶滅についてちょっとだけ勉強したばかりだったので嬉しかった。ベートーベンの「田園」で西洋人が思い描く神話の世界がよくわかってとても楽しかった。ムソグルスキーの「禿山の一夜」は悪魔やお化けなどの怖い存在の原型が分かったような気がした。続くシューベルトの「アベ・マリア」の映像はキッチュで残念だった。聖なる存在、限りない愛というのを映像で視覚化するのは難しいのだろうか。カトリックの国の家庭に貼ってあるマリアの絵やポストカードは信じられないほど今でもキッチュだ。 小さい頃に家族と映画館で見た「ダンボ」「ピーターパン」「101匹わんちゃん大行進」に「ファンタジア」も加わり嬉しかった。
芸術に正解はない、を体現してる映画
いつの時代も、「発想が天才のそれ…!!」みたいな破天荒なことをして成功する人がいますよね。 ファンタジアってほんとそれの代表みたいなもんなのかな、と思う。 だって、この映画を知らないで、魔法使いの弟子を聞いた人はこんな映像思い浮かばないだろうし…。 劇場でこれが観れる日が来るなんて…!という気持ちと、あれ、これ上映時間2時間もあったっけ??という気持ちで向かいました。 音楽もアニメーションも、ダンスや文学、ファッションとかだってそうですけど、芸術に正しい解釈なんて無いんじゃないかなと、改めて思ったりしました。 ただ、やっぱりストーリーが無いので、聴き馴染みのない音楽のシーンはかなり眠くなってました。演奏中はセリフも一切無いですしね。 映像が恐竜とかの時はほんともうアニマルプラネットみたいな…これは映画なのか!!?私はいったい何を観ているんだ…??みたいな時もちらほら。 それでも映画館を出て、1日を過ごして、夜になって、ふと、頭の中で再生される映像…。私あんなに眠たかったくせに意外と頭に残ってるんだなぁ。 3Dアニメーション版、ファンタジアならぬシンフォニア!とかいつか制作しませんかね?? シンフォニアだったらさらに寝ちゃいそう…。
これが人間業で作られたとは!
CGどころかコンピューターすらまだない時代の作品。 この映画の公開は1940年。コンピューターはまだ、『イミテーションゲーム』に出てくるようなものだった頃(第二次世界大戦終結1945年)。 どのように、映像と音楽を合わせたのだろうか? 先に音楽を撮って、それにあわせて、0.001秒単位でコンテを書いて、セル画を起こして、コマ撮りした? 先にできたアニメーションを見ながら、指揮して演奏した? どちらにしても、アニメーションと、取り上げたクラッシックの楽曲と、バレエを始めとするダンス、そして(笑)について知り抜いていなければ成しえない技だろう。 サウンドトラックでも見て取れるが、音の振動に合わせて画面が反応しているかのような映像。最近ならば、CGで声や音に合わせていろいろな色が画面に現れるソフトがあるけれど、何度も繰り返すが、この映画はコンピュータ誕生以前の作品。 そんな音感の良さは、全編にあふれている。花びらの群舞、🍄の群舞、カバを始めとする動物たちのバレエ、魔王の動き…。ここの一挙手一投足が、楽曲のシンバル・トライアングル、管楽器などとずれていたら、どんなに間抜けに見えるだろう…。 それを考えるだけでも、人間業とは思えぬ奇跡のアニメーション! だが、がちがちに作りこまれた映画ではない。 時に、カトゥーンの(笑)を振りまき、時に優雅に、時に恐ろしく…。 創造力・イマジネーションの翼を広げて、というと必ず思いだす作品。 この楽曲に、恐竜?カバ?ケンタウロスにパーン等を合わせるかと意表を突かれる組み合わせもあり、遊び心が満開。この楽曲のファンなら受け入れがたいものもありそう。 個人的には、『魔法使いの弟子』と『禿山の一夜』は、これ以外には考えられないくらいにはまってしまった。 そして、たくさんの後進に影響を与えたのかな? 手塚治虫先生の『展覧会の絵』とか、ユニコとかを思い出してしまった…。 『禿山の一夜』の魔王は、永井豪氏の魔王ダンテやデビルマンに似ている…。 他にもたくさんありそう…。 世界遺産。永久保存版。 ≪追記≫ 家を掃除していたら、パンフレットが出てきた。 そのパンフレットによると、たくさんの人のパイオニア精神によって製作された映画ということが解る。 企画は≪白雪姫』を作っていたころからとのこと。 最初は、ミッキーマウスの短編として『魔法使いの弟子』だけだったのが、ディズニー氏と仕事をしたいとスタジオを訪れた指揮者ストコフスキー氏が制作に加わって、これだけの作品となったとのこと。 音楽評論家・作曲家・作家・ラジオ解説者であるテイラー氏、指揮者ストコフスキー氏・フィラデルフィア管弦楽団、60名のディズニーの門下生、11人の監督、背景だけの画家に30名…。他にも他にも…の力が合わさり、できた作品。 『春の祭典』のスタッフたちは、博物館にある骨格等で「骨と筋肉の結びつきの具合や、骨と骨とのあわされ方から、画家たちは、恐竜が跳んだり、はねたりできたか、ドシンドシンと歩くだけだったかどうかを推理」したんだそうだ。『時の踊り』の動物たちは「ありえなーい!」という動きを見せてくれるが、それでもその動物らしさが残っているところがすごい。 パンフレットの中で、音楽評論家・日野康一氏は「…『魔法使いの弟子』『春の祭典』『はげ山の一夜』をポピュラーにした。もし、『ファンタジア』がなければ、いまでもこんなに高名かどうかわからぬくらいだ」と記している。 「『ファンタジア』は音楽家の解釈ではなく画家の解釈です。その方が却って誰にでも愉快に楽しんでもらえるーそれがウォルト・ディズニーの製作意図です。音楽は専門的にばかり聴かないで思い切り自由に空想の翼をひろげて自分なりに美しいファンタジアを描き出せばよいと考えた」のだそうだ。 とにかく、「楽しんでもらいたい」その心意気が伝わる。奇想天外な発想は、”あえて”のことなのだろう。 アニメ長編映画3作目。本当のパイオニアだったのだなあ、芸術を創るということはこういうことかと改めて思った。
40年に制作された物として観ると凄い
正直話とかはそんなに言うことは無いのですが、アニメーションのレベルは本当に凄いです。水の表現や動きの滑らかさなど。 個人的にはケンタウロスが合コンしてるのがちょっと面白かったです。
なんていうか昔のディズニーの傑作
ディズニーがいつの頃からか今風のCGディズニー変わったかわかんないけども、これはこの作品が作られた時代のものとしては最高傑作じゃないかと思う。この作品の面白いところはアニメーターが勝手勝手に好きなことやってるところじゃないかと思った。特に可愛い雰囲気とか軽い雰囲気のものと、ダークでおどろおどろしい雰囲気のものが交互に出てくるようなところが面白かった。 ただ物語がないので少し長かったかなという印象はある。だからこの映画を見るには素晴らしいオーディオセットを用意して、お酒でも飲みながら、時には目を閉じたりして、好きなパートだけをじっくり見るのがいいんじゃないかと思った。
特典映像「月の光」が良かった。
これ当時の人はどんな感覚で観たんだろう。 さぞかし驚いたことだろうなあ。 今見たってどうやって作ってるんだろうって感じだったし。(特に水面やレース生地とか) アニメーションが当たり前の時代に見たって作り方さえ分からないから、アニメってすごい力を感じるんだよね。 ファンタジアはそんなアニメーションの素晴らしさと同時に、”音楽の楽しみかたの一つの在り方"を提示していると思う。もちろんストーリーは音楽に代わりえないけど、それでもあのクラシックの楽しみ方として、プラスアルファな役割をしていると思う。ただ、残念なのはすでに知っているクラシックを自分のイメージと全く別ものに描かれたときかな。わたしの神聖なメロディになにポニーを合わせてくれてんねん、ってなる人も少なくないと思うし。だから音楽にとって映像は付加価値でしかない。しかし楽しみ方としては非常にありなんじゃないかと思わせる表現力がありますな。 物語先行で作られた映像には勝てないけどね。
構成は面白い
もしクラシックの名曲にディズニーが映像をつけたらこうなるというのがコンセプト。 音に合わせてキャラクターを動かす技術はさすが。 短編が何本か入っているのだが、終始クラシックが流れているので通してみると途中で寝落ちしてしまった。
クラシックと映像の融合
観る前から思ってたけどミッキーがやらかして家が大洪水になる内容でどうやって2時間近くも話を膨らませるんだろうと。あれ映画の一部だったんだね全く知らなかった笑。 これはもう完全に芸術作品、正直子供向けではない上にほぼサイレント映画。これ劇場で見たら即効寝るね眠くない時に見たのに眠くなったもん笑。春の祭典をバックに地球の起源を綴ったような映像は小学校の教材とかにできそう。あとはクラシックの勉強にもなる聞いたことあるけど名前知らなくてモヤモヤしてた曲がこの作品見てわかった笑。 くるみ割り人形の金平糖の踊りって曲、これめちゃくちゃ怖いんだけどホラー映画かなんかに使われてなかったかな?笑 ちゃんとディズニーぽさもあってよかったケンタウロスとユニコーンとペガサスが出てきてどれがどれやらだし、ワニとカバは踊ってるし、最後にキンハーのラスボス手前で出てくる悪魔も出てくるしで盛りだくさん笑。世界一有名なキャラクターをチョイ役扱いにする贅沢な映画でした。
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