ファイナル・カウントダウンのレビュー・感想・評価
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艦載機と空母を堪能する映画
1980当時、観たかったような映画で結局観なかった。
40数年の時を経て初見だが、まぁ、米海軍のプロモーション映画のようなもの?
ゼロ戦の銃撃シーンはちゃちいなぁ・・・
結局、期待したほどには歴史に介入せずサヨウナラ。
歴史が改ざんされなくて済んだと言うべきか。
最後のほう、歴史的人物の動きに無関心すぎだろう・・・
(作劇上、しょうがないが)
アメリカの空母がタイムスリップし、1941年、真珠湾攻撃の前日に流...
アメリカの空母がタイムスリップし、1941年、真珠湾攻撃の前日に流れ着く。
設定はおもしろいのだが、結局何もせずに終わるというのは肩透かしを食った気分。
個人的にはキライではない、
40年前の映画だったけど、それで80年前を描くというよくできた映画だった。
芝居もちゃちいかんじがして、特に戦闘シーンもなく「無難に」終わったかんじだったけど。
もうちょいおもしろく盛り上がってほしかった。
戦争のロマンなき世界、トップガンへ
この作品のわずか6年後に「トップ・ガン」が製作されている。米海軍の原子力空母での撮影が両作品の見どころとして共通している。そのいくつかの具体的なショットは、この作品のものがほとんどそのまま、後年の作品に受け継がれている。
例えば、上昇する艦載機のエレベータを水平に捉えたショット。艦載機と床の影が甲板に昇りつめると、ぽっかりと空いた舷側に水平線が現れる。
甲板の作業員のジェスチャー。カタパルトで発信するトムキャット。緊急着艦する機体を受け止めるネット。
男の子が喜びそうなカットの連続で、両作品とも多くの主に男性の観客を、スクリーンにくぎ付けにした。
この二つの作品の異なる点は、「リアリティ」の点であろう。「ファイナル・カウントダウン」はタイムスリップという超常現象が物語を生起させるが、「トップ・ガン」では友人の死、教官との恋という、現実に起きうる出来事が語られる。
しかし、タイムスリップは荒唐無稽で非現実的だが、美人教官とのラブストーリーは現実味があるということにはならない。どちらも、現実に起きる可能性は天文学的に低く、両方とも男どもの夢想に他ならないのである。
1980年代という、東西冷戦の構造が固まった時代には戦争というロマンが説得力を失っていった。航空母艦やジェット戦闘機は、まさに戦争のための舞台設定である。その目的である戦争に男のロマンが失われたとすれば、これまでそれを求めてきた者たちに映画はどんなロマンを与えることができるのか。
この二つの作品が、まさにそのことへの答えを示している。
実に面白い
実に面白い映画です。
「戦国自衛隊」「ジパング」に共通するテーマですが、この映画の完成度は高いと思います。
100分弱のこの映画には無駄がなく、最初からぐんぐんと引き寄せられます。
零戦(もどきですが)とF14の空中戦は見ものですし、テーマ音楽の軽快さが映像とあって見ててとても興奮します。
空母上の緊張感もGoodです。でも、時々鼻につくスタジオ撮影が悲しいかったです。
もし、今のCGでこれを作ったらどうだっただろう?と考えしまいます。(野暮ですが)
ニミッツとトムキャット
総合:65点
ストーリー: 65
キャスト: 70
演出: 75
ビジュアル: 75
音楽: 65
アメリカ側の立場から見た場合、撮影当時最新鋭の超大型攻撃型原子力空母と最新鋭戦闘機がもし開戦前のハワイ沖に現れたらという設定は、ありがちだけど面白い。時間旅行の不整合性とか歴史上の事実の誤りとかあるし、しかも今回の敵役は日本人だとか、気になる部分はある。物語のほうも、さんざん時間を使っておいて、物語の最後は結局こんなあっさりと終わっちゃうのかとかという思いもあった。
でも短い時間であまり歴史を無茶苦茶にしないように、日帰り旅行のこの話をうまくまとめていた。それに時間を飛ばされた艦の乗員の混乱と決断にいたる過程が、軍の規律や歴史への干渉への倫理性とかと一緒に真面目に描かれていて楽しめた。死人も機体の損失もあったわけで、その後艦長はこの話を上層部にどう報告したのかが気がかり。
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