ピンクの豹のレビュー・感想・評価
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豪華なドリフ
ドリフみたい。というか、ドリフがこれみたいなのであろうが。そう思うとドリフってほんと洋風だったよな、などとドリフにばかり思いを馳せてしまう。衣装がきれいだし出演者の身のこなしもきれい。そういうところを見る映画。
ピンクパンサー第一回
「ピンクの豹」は宝石の名前で、これを奪おうとドタバタ喜劇が始まる。
この宝石を持って亡命した姫がクラウディア・カルディナーレ、キザな泥棒がデビッド・ニーブン、その従弟がロバート・ワグナー、そしてなんといってもクルーゾー警部がピーター・セラーズ、その妻で泥棒の愛人がキャプシーヌ。
タイトル、音楽、美女に笑いが付いてくる。
終盤の仮面パーティーのゴリラとシマウマは抱腹絶倒。
ルパン三世、黄金の七人が好きな方ならマストです
ピンクパンサーという方が通りがいいですね
あの米国のアニメキャラクター、とぼけたピンク色の豹です
キャラクターグッズが今も売られているほどだから誰でも知っています
ヘンリー・マンシーニのテーマ曲はそれより有名かも知れません
出だしの一節聴いただけで誰もがあの曲と分かる曲です
大抵の映画音楽大全集に収録されています
本作はもちろん実写作品です
でもアニメのピンクバンサーはタイトルバックですぐ登場します
ラストシーンでもThe Endを持って出てきます
予告編でも主役みたいに登場しています
これが大変人気者になって、今でもいうところのスピンオフとして短編のアニメ作品となり、公開年の1964年から16年間に100本以上もつくられたのです
米国でも日本でも繰り返し再放送されたので、視たことある人は大変に多いはず
だから今ではこっちのアニメの方が有名です
1990年代と2010年にも新作アニメがテレビシリーズであったようです
2006年には、クルーゾ警部をスティーヴ・マーティンが演じるリブート版が公開されています
しかし元祖は本作です!
全ては本作から始まったのです
シリーズは以下の通り
ピンクの豹 1964年
1963年公開となっていたりするのは西ドイツで先行公開されていたからのようです
暗闇でドッキリ 1964年(スピンオフ)アニメキャラは登場せずあのテーマ曲も無い
クルーゾー警部 1968年(番外編)監督も俳優も違う
ピンク・パンサー2 1975年
ピンク・パンサー3 1976年
ピンク・パンサー4 1978年
ピンク・パンサーX 1982年(ピーター・セラーズ追悼作)
ピンク・パンサー5 クルーゾーは二度死ぬ 1983年(クルーゾ警部役がロジャー・ムーアに変更)
ピンク・パンサーの息子 1993年(クルーゾ警部の息子のお話)
ピンクパンサー 2006年(リブート版)
ピンクパンサー2 2009年
これだけ沢山のシリーズになっています
その第1作なのだから、本作がどれだけ面白い作品か分かろうはず
特に「黄金の七人」が大好きな方はマストです!
ところでピンクバンサーは本当は、アニメキャラクターでもなくて、怪盗のことでもありません
怪盗の名前はファントム
ならピンクパンサーって?
それは巨大なダイヤモンドのこと
ピンク色の豹に似た形の傷が中にあると本作の冒頭でその由来が説明されます
まあ、お話はたいしたことありません
怪盗ファントムの盗みの鮮やかさもありません
ただただ、ドタバタ喜劇、そして若干のお色気とオシャレ感が全てです
お色気担当のクルーゾ警部の妻シモーヌ役のキャプシーヌが細くて美しくて、コメディも素晴らしい
彼女当時36歳とのことです
本作のクルーゾ警部は脇役なんですが、ピーター・セラーズのドタバタがあまりに可笑しくて主役の大スター、デヴィッド・ニーヴンを食っています
このクルーゾ警部が超人気となり以降の作品は彼が主役となってしまいす
今ではピンクバンサーと言えばクルーゾ警部です
とはいえ今日の目では、ベタベタのギャグばかりなので、なんじゃこれ!呆れた!となる人もあるかも知れません
そんな真面目に観ないで、適当に楽しむ映画ですから肩の力を抜いてご覧になって下さい
アニメシリーズキャラクターが冒頭に登場するのは、そんな映画なんでそのおつもりでご覧下さいということです
スキーリゾートのアルプスは北イタリアのコルティナがメインの舞台です
あの「007/ユア・アイズ・オンリー」でも舞台になったところです
リゾートホテルによくある、隣り合った部屋が内側のドアでつながっているコネクティングルームを上手くドタバタに取り入れています
そのホテルのラウンジで、ヘンリー・マンシーニの挿入歌「今宵を楽しく」が歌われてみんなで踊るシーンはとても素晴らしく、楽しく幸せな気分になります
心と耳にいつまでも残ります
本作最高のシーンです
ルパン三世の最初のアニメシリーズは、本作から多大な影響を受けていると思います
ルパン三世、黄金の七人が好きな方ならマストです
おとぼけが過剰気味。
「ピンク・パンサー」シリーズ第1作。
Blu-rayで鑑賞。
ピーター・セラーズ演じるクルーゾー警部のおとぼけ演技が話題を呼び、本来の主役である怪盗ファントム(デビッド・ニーブン)を差し置いて、彼を主人公にしたシリーズへと発展してしまったのはもはや有名なお話。
ですが、あまり笑えなかったというのが正直なところ。
確かに、クルーゾー警部のおとぼけはコミカルでしたが少々過剰気味だなと思いました。「そんなことなるか?」みたいな(笑)
吉本新喜劇を観慣れている身としては、国が変わればお笑いの趣向も変わるのかなと考えさせられた次第です。
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