ビリー・ザ・キッド 21才の生涯のレビュー・感想・評価
全7件を表示
クリスクリストファーソンさん、追悼
サムペキンパー監督 21歳で亡くなった伝説の悪党を演じた、クリスクリストファーソン 童顔の顔でまさかシンガーとは知らなかった。内容はそんな面白くはなかったけど、コバーンとかペキンパーらしさが出てました。ボブディランが出演してましたね。
今や時の人ボブ・ディランが演技している
ずいぶん昔に見た一本で、「つまらない映画」という印象しか残っていないのですが、その時から強烈に記憶に焼き付いたのがボブ・ディランの存在感。はっきり言って映画の中で一人だけ浮いています。
ラストで、名前を尋ねられ、「名無し」と名乗る短いセリフだけの、これといった演技の必要ない役で、華を添えるキャスティングだったのでしょう。それでも、けっこう頻繁に登場したので、長期間拘束され、それなりに準備が必要だったはずで、ディラン側のスタッフはなかなかにナーバスに交渉したことが想像できます。
今となっては、なぜ見たのか理由すら思い出せない映画です。
ペキンパーショット最多
逃げる悪漢を保安官が追跡する、というだけの内容ですが、様々なエピソードが
挿入されます。ただし、エピソードはすべて独立していて、全体としての筋書を構成しているわけではなく、とにかくペキンパー史上最もペキンパーショットがふんだんに出てきます。
特長的なのは画面構成やカメラアングルがカッコいい、換言すれば「シャシン」がキマった映画です。
アコギのストロークが包み込む
システムが変わる。
人が変わる。
変わっちまった悲しみ。
変われなかった悲しみ。
生命力溢れるファック。
なくなるものへの鎮魂歌。
どちらも包み込む。
思わずポエムっちゃうくらいの佳作。
こういうの観れて良かったー。
とてもよかった
ビリーを誰も撃ちたがっていない感じが面白かった。仲間が止まっている宿に現れて、子分がベッドと女を明け渡すのが面白かった。NHKなのにおっぱいがバンバン出ていた。
ならず者と保安官が紙一重の違いだった。
三人の人気歌手が出演するニューシネマの傑作
一人目はボブ・デュラン
ビリーザキッドの仲間の端役として出演
少しだが台詞も見せ場もあり何度も登場する
彼の歌唱と演奏による主題歌が全編に流れ、本作のムードに良く合って溶け込んでいる
彼の役名はエイリアス、偽名の意味の単語つまり、名乗ったのではなく、名無しの権兵衛と言ったのだ
演技と言うべきものはないが存在感はさすがだ
二人目はクリス・クリストファーソン
カントリーロックの人気歌手
ビリーザキッド役だが、いまいち華がなかったのは残念
しかし、彼のシャツを第二ボタンまで開けて黒いベストを羽織り、長髪の出で立ちは素晴らしくビリーザキッドそのものを表現してみせている
この姿は数年後にスターウォーズのハン・ソロの姿として、そのまま物腰までコピーして引用されているのだ
それだけ彼のビリーザキッドが印象深いという証明でもある
三人目はリタ・クーリッジ
人気アイドル歌手、ビリーザキッドの女のマリア役で出演、この映画が縁なのかクリス・クリストファーソンと結婚している
インディアンの血を引くだけに役柄にぴったりだ
映画の構造としてはいつまでも体制に歯向かう永遠の若者と体制側に組み込まれる者との対比がニューシネマとして明確に打ち出されている
なおDVDはオリジナル版と2005年再編集特別版の2枚組だったが、特別版は観るに値しない
同じ素材でも編集次第で駄目な映画になる見本だ
オリジナル版だけの観賞で十分
アウトローたちの時代から移りゆく時代を描いた傑作。 主人公となるの...
アウトローたちの時代から移りゆく時代を描いた傑作。
主人公となるのは、伝説のアウトロー、ビリーザキッドと、ビリーを追うパット・ギャレット。2人は元親友同士だが、パットはビリーを逮捕する指令を受ける。
時代と共に変わろうとするパット。時代の流れに逆らうかのように変わる事ないビリー。
2人の比較をうまく描いている。
印象的なのはパットがビリーを撃ち殺すシーン。ビリーを撃ったパットは、その背後、鏡に写る自分自身を撃つ。
パットにとってビリーは自分自身であり、なりたかった自分だったのではないか。そして、パットは鏡に写る変わってしまった自分を撃ち抜くのだ。
2人の男の友情を描きつつ、変わりゆく時代を描く。傑作である。
全7件を表示