「地獄の門だもん。なんでもありよ。」ビヨンド どすこいたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
地獄の門だもん。なんでもありよ。
フルチが『サンゲリア』『地獄の門』に続いて発表したゾンビ映画第3弾というわけで、フルチ節全開のグロゴア映画でございます。3作目にして一番まともな作品。お?ちゃんとした映画撮れんじゃん、フルチ!
まず、一番不安だった音楽が割と普通で助かりました。まだ若干ポップさは抜けきれていませんが、場面ごとに音楽を使い分け、緊張感や恐怖心を煽ります。…ってホラー映画なんだから当たり前なんですけどね…。
そして今作の役者はちゃんと演技してる!ゾンビを目の前にして叫び散らしている!これはすごいことです。すごい進歩です。これがあるのと無いのでは、観る側の感じ方が全く変わってしまうのですから。おかげで「私は今、ホラー映画を観ているんだ!」という気分になれました。まぁ、ホラー映画なんだから当たり前なんですけどね。
さらに脚本も「割と」しっかりしてます。地獄の門、エイボンの書、等のキーワードを軸に物語を展開し、終盤怒涛の展開へなだれ込みます。今作かなり丁寧にホラー演出が施されており、「私は今、ホラー(略
要するに、フルチもまともなホラー映画を撮れることが判明したのです。ただのグロゴアおじさんではなかったのです。
ただやっぱり、説明不足と描写不足は感じられ、「こいつ誰やねん」なシーンもあります。まぁ…観たいものが観れたからいいや(笑)
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