「婚前特急」百万長者と結婚する方法 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
婚前特急
“百万長者”というのは当然ドル建ての話で、円建てならば恐れながら私のような者でも該当する(とは言え1953年当時は貨幣価値が異なるので、無理かも)。
婚活三人娘はやりたい放題で、借りたアパートメントのピアノや家具を勝手に売り飛ばしたり、およそ人倫にもとる。幸いオーナーの心が広いのでスルーされているが。男性の扱いも雑だ…。
バコール扮するシャッツィはブルックマンをずっとガソリンスタンドの店員だと思い込んでいる設定だけど、一介の店員が私的にファッションショーを催せるものかどうか考えればわかりそうなもの。モンローのド近眼ぶりが一番笑いをとっているが、いわゆる“メガネ女子が眼鏡をはずすと超美人”パターンのバリエーションかなと思う。
冒頭のオーケストラ演奏は、舞台で開幕前にオーケストラピットで前奏を奏でるようなものだろうか?
監督のジーン・ネグレスコはソフィア・ローレンの「島の女」(原題Boy on a Dolphin。城みちるは出ていない)で記憶に刻まれている。ひょっとしたら、それしか見ていなかったかも。
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