陽のあたる教室のレビュー・感想・評価
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副教科ってやっぱり大事!
ちょっと長かったけど、その分一つ一つの学生とのストーリーが丁寧に書いてあり、最後にギュッと!
子どもたちが大人になってどれだけ感謝しているかを、実感できる先生って何人いるんだろう。
読み書きそろばんも職を得るために大事だけど、苦手な子どももいるから、色んな才能を見つけてあげること大事ですね♪
涙いっぱい流しました〜
人生をクリエイトする
原題「ホランド氏の作品」。
衛星放送の録画(日本語字幕)を視聴。
時代は1965年、舞台はアメリカ。作曲家を目指すホランド(リチャード・ドレイファス)という30歳男性の60歳までの教師として活躍した30年間を描いている。
資金調達のため4年間だけ音楽教師をして、その後本格的に作曲活動に入る予定だったホランドは、途中で計画を変更する。
夢をかなえるためには、等価交換が必要だ。
右に行けば左には行けない。
誰しも小さな選択の積み重ねで今がある。
これからも選んだり選ばれながら生きていく。
今作は、自分の人生も捨てたもんじゃないかもと思わせてくれて幸せな氣持ちになれるし、息子との関係や、妻の表情に感動して、涙が出そうになった。
音楽のチカラ
ある音楽教師の退職するまでの人生の物語。
昔見たような気がしていたが、「今を生きる」の方だった。
絵に描いたような教師人生。情熱に溢れ、ユーモアもあり、生徒達から愛され、教師達からも厚い信頼を得ていく。こんな先生なら人気あるだろうね。
音楽は、大人になってから何の役にも立たないかもしれない。
しかし、子供達にとっては、素晴らしい経験になるだろうし、それを指導する音楽の先生の存在は大きい。吹奏楽に憧れを抱いているので、引き込まれた。
学校では良い先生だが、家では、聴覚障害のある息子の気持ちに寄り添うことができない。近い存在すぎて、冷たく当たってしまうこともあったが、最後に息子と分かり合えたシーンは一番感動した。
邦題がイマイチ、これはホランド先生の物語
ホランド先生の教師生活の始まりから終わりを描いた物語、何かのテーマに特化するわけではなく前半はとても在り来りな感じがしていたけど、ニューヨーク行きを教え子に誘われたあたりから、(まさか行かないでしょう?行かなかった、だよね)コートとの理解が深まりそこからのラストまではとても胸を打たれた。ここまで来てようやく?遅ればせながら?これはホランド先生の物語なんだと実感、邦題だけだとなんか違うものを期待していたみたいな私。最後のオケシーンではニューヨークの彼女は登場しなかったのね、見てみたい気がした。
大変な高校音楽教師
リチャードドレイファス扮する元ミュージシャンの高校音楽教師グレンホランドは、ジョンFケネディ高校教師としての初日を迎えた。生徒たちの演奏は酷いものだった。
ロックンロールは悪魔の音楽なのか。高校音楽はクラシックだけなのか。さらにはマーチングバンドの指導も来た。楽器に触った事も無い生徒をも指導しなければならない。高校教師も大変だ。センスの無い生徒を教えるのはしんどいね。しかし自分の子供が聞こえていない事実はもっと厳しいね。教え子の死もきついな。
1965年から1995年まで
主人公(リチャード・ドレイファス)は作曲家としてプロを目指していたが、妻に説得され、高校の音楽教師になる。
アメリカで起きたいろんな出来事を交えながら、教師として成長、生徒たちから慕われる教師になっていく。
子どもたちは卒業していくが、教師は卒業生を見守ることで、採点を受ける感じかな。
ホランド先生さようなら
ジョン・F・ケネディ高校の音楽教師ホランド先生の30年の歩みを粛々と描きます。
音楽教師映画ではメリルストリープの「ミュージック・オブ・ハート(1999)」やフランス映画の「コーラス(2004)」が印象に残りますが本作もそれと並ぶ王道の作品でしょう。
実際のジョン・F・ケネディ高校は1972年開校のニューヨークの公立高校で映画では1965年新設となっていますから名前だけ借りたのでしょう。60年代から90年代までの教師生活、ベトナム戦争で教え子が戦死とかジョンレノンの死とか時代を感じるエピソードも豊富ですから、観客の方も懐かしく振り返ったことでしょう。
音楽教師でありながら息子は耳が聞こえないとベートベン張りの運命の皮肉を織り込んでいましたね、ホランドが就任したころの学生の演奏はベートベンの運命の最初の4音さえまともに演奏できない下手さ加減、ホランド先生が偉いのはありがちな精神主義で叱ったりせず課外の個人指導で励ますところですね。後半の上達ぶりは流石です。
まあ、ありがちな教師ものですが安っぽい感動作狙いではなく、音楽や人生の大切さを誠実に積み上げられているなといった好印象は持ちました。
どうせ観るならこの1本
音楽の力、家族愛、教育、情熱、ディスアビリティ…バンドマンを諦めて生活のために高校の音楽教師になった主人公の定年まで。
1本の映画でここまで描くなんて。非常に深く濃い作品。
子供にはわからない
はじめは地味だし
なんだかぱっとしないまま進んでいくようで
そんなにそそられなかったのだが、
すでに終盤から涙で画面が見にくくって仕方無かった。
はたから見れば、さえない中年、あるいはじじいに
すぎないかもしれない彼の人生。
若いころに夢とか理想に燃えていたのに
いつの間にか流されて
自分は何をやっているのだろうと
思ったりも誰だってする。
この映画の主人公も常に迷って、悩んで、
でもその時その時に自身のできる一所懸命を
目の前のことに注いだので
心温まるラストシーンがある。
観ながら自分自身に問いただしてしまう。
なんで自分が?
こういうはずじゃあ?
そうぐだぐだ言ってるのは何かにつけやりきっていないからではないのか?
この映画は10代20代に見ても
受け取り幅がもっと小さかったに違いない。
理解するには自分にもいくぶんかの歴史を必要とする。
取るに足らない人間への讃歌だ。
すばらしい。
しかしあのフレーズを思い出してしまって吹きそうになった。
歌は世につれ、世は歌につれ…浜村淳か??
わかり易いヨイ話
8割いい話の中に2割の悲しい話が混じっていて、バランスがいいです。
意外に大河ドラマでよの時々の大事件の映像が挟まるので、ある高校教師の半生を追いかけたNHKスペシャルのような趣です。
全体にしっとりした喜劇調で落ち着いた雰囲気でしたね。
人生を振り返る歳になって観賞。ぐっとくるものがある。
ある音楽教師の着任から退職まで。
こういう長いスパンのストーリーは、間に「数年が経った」ことを挟みつつエピソードを紡いでいくので、間延びした感じになりやすいのではないかと思う。たぶん作る方も難しいのだろうけど。
時間が経ったことを示すのに、世相を表現するカットが所々に折り込まれているのはよかった。
ホランド先生を慕うロウィーナを演じたジーン・ルイーザ・ケリーはすごく魅力的だった。
まあ私が年齢的にホランド先生に感情移入したぶんよけいに魅力的に感じたのだろうとは思うけれど(若い娘にモテたい)、残念ながら彼女はその後は作品に恵まれていないみたいだ。
芸術の授業の予算がカットされたことに腹を立て、ホランド先生が教育委員会に噛みつくシーンが好きだ。1995年の作品だが、今の教育行政にも聞かせたい台詞がいちいち胸に染みる。
あと、やはり映画と音楽は親和性が非常に高いことを確信。
ヒット作『ボヘミアン・ラプソディ』や、ディズニーの『シング』、日本映画の『くちびるに歌を』とか、2009年のフランス映画『オーケストラ!』とかね。
妄想映画
現実の教師は上司、部下などの人間関係が無く、無抵抗の子供をいたぶるために就職するのです。
だから、教師は社会不適合で人格破綻者が多いことは皆さんの経験でわかると思います。
理想は理想、現実は現実、現実から目を背けてはいけません。
例外的にいい教師は数割は存在することを否定するものではありません、念のため。
泣ける!
トイズの「恋人たちのコンチェルト」これはバッハが原曲。イオニアンスケール?やる気のない生徒たちでもロックやポップスを取り上げれば興味を持つものだ。開始早々30数分。クラリネットを吹く女生徒があっという間に上手くなって卒業コンサートで演奏。そしてベトナムへの反戦コメントと「イマジン」。ここでもう泣けたぁ。早すぎだけど、そんな映画じゃないもんね。
次の年の問題児ラス(テレンス・ハワード)にはマーチング・バンドのドラムを猛特訓で習得させる。しかし、彼は卒業3年後にベトナム戦争で戦死・・・また涙。そこでトランペットを吹いていた生徒がフォレスト・ウィテカーの弟らしいんだけど、フォレストに酷似~
1980年、息子のコール(ジョン・コルトレーンにちなんで命名)の子育ても中途半端。学校では卒業記念にガーシュウィン・ナイトを企画。そこでロウィーナ(ジーン・ルイーザ・ケリー)という女生徒に歌の才能を見出し、彼女のために作曲、卒業後はNYで歌えとアドバイス。グレンはほのかに恋心を抱き、ロウィーナは「一緒にNYに行きましょう」と彼を誘う。しかし、家庭を選んだグレンは元バンド仲間に連絡を取り、彼女を優しく見送るのだった・・・
その年、ジョン・レノンが凶弾に倒れた。息子コールにこの悲しさはわからないはずだと突っぱねるが、コールは彼なりに音楽を理解しようとしていたことに気づく。そして聾唖者を集めたコンサートでレノンの「Beautiful Boy」を手話付きで歌う・・・歌は下手なりに愛情のこもったものだった。
教師生活30年目。コールは聾唖学校の教師になる。ジョン・F・ケネディ高校は予算削減のため音楽と美術の授業をカットされることを余儀なくされ、最後まで闘ったグレンであったが60歳で引退することになる。グレンのために集まった卒業生たち。壮大なシンフォニーで有終の美を飾るのだ。
クラリネットの少女が州知事になっていたことにも驚き。演奏中にラッパの唾を落とす生徒もいたり、最後は感動。金持ちにはならなかったけど、音楽を教わった生徒というシンフォニーを作り上げた。ロウィーナがかけつけて歌ってくれるかと思ってたけど、ない方が教師の一生を描くためによかったのだろうなぁ。尚、リチャード・ドレイファスがピアノを実際に弾いていると知ってますます感動度が増した。
1人の人間として
何をもって人生は成功したといえるのか?
富や名声を得たからなのか?
それ以上のものがあると感じさせてくれた映画。
ひとりひとりの生徒と向きあって、家族と向きあって、その側にはいつも音楽があって。
ホーランド先生の様な人に出会っていたら、私の人生も変わっていたのかなぁ。
誰かのためになっていると信じることができる仕事をしていきたい。
いい先生の温かい話、かな。
音楽の先生が就任してから退職するまでの話なのだが、正直最初の1時間はもう少しうまくまとめてほしかった。
”こんな良いことやあんな良いことをしました”的な話が中途半端。
後半、本当の家族愛に目覚めたあたりからは感動的に描かれて面白いのだが、最後の演奏シーンで今までの思い出を演出したかったのだろうが、どうもまとまりきらない。
おまけに、エピソードごとに数年が経過するため、生徒たちも次々に変わり、すごく淡白に感じてしまった。
決して悪い映画ではない。
むしろ、白々しいストーリーにもかかわらず、楽しくもあり感動的であることは称賛できる。
ちょっといい話、といった感じで好感は持てる。
しかし、それ以上のものがない。
泣いたー
思い返してみると息子が聴力障害を持っているという以外はそこまで印象に残る内容ではないように思う。
だが、最後は泣いてしまった。ひとりの教員が接した人々の多さや、責任、やりがいに鳥肌が立つほど感動した。
時間があっという間に感じた
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