「45分とは一体・・・」ヒッチャー(1986) kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
45分とは一体・・・
ナッシュ(ジェニファー・ジェイソン・リー)が言うんですよ。警察が来るまで45分。警察はそんなに遠いのか?と思っていると、案外早くに着いたりするのです。とにかく、犯人の男ジョン・ライダーは、人の厚意でヒッチハイカーを車に乗せてあげたのに・・・理不尽な!!
奇跡のニューマスター版。来場者プレゼントのポストカードには昭和感漂う「ヒッチハイク残酷行」のタイトルが光る。このハガキだけでも儲けもの。そして、本編が始まると、既視感が脳内を襲ってくる。多分、テレビでチラッと見たことがあるのかもしれない。ところどころ、次はどうなると予想ができてしまった。
それでも怖い、ルドガー・ハウアー。ジムの行き先を全て見通している神の域に達している。まるでホラー映画。さらに何かとジムに嫌疑をかけられるように証拠は残さない中盤までのシークエンス。留置場に入ってた時の熟睡がいかんかったなぁ・・・やっぱり拳銃を拾っちゃうんだね。
何が目的なのか、動機がさっぱりわからない快楽殺人のような奴。しかも自分でも死にたがってる様子もあるし、どうしてジムだけ殺さない?いや、謎といえば、ナイフをポケットに入れたタイミングとか、トーストに紛れていた指の存在もわからない。やっぱり宇宙人?
これを観た後ではヒッチハイカーを乗せようとは思わなくなる。残念ながらタクシー運転手していると、手を挙げられると止まっちゃうんだよなぁ・・・悲しい。
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