ビッグタウン

劇場公開日:

解説

田舎町から都会にやって来たギャンブラーと謎の女の恋を描く。製作はマーティン・ランソホフ、エグゼクティヴ・プロデューサーはジーン・クラフト、監督はベン・ボルト。クラーク・ハワードの原作を基にロバート・ロイ・プールが脚色。撮影はラルフ・ボード、音楽はマイケル・メルヴォインが担当。出演はマット・ディロン、ダイアン・レインほか。

1987年製作/アメリカ
原題または英題:Big Town
配給:松竹富士
劇場公開日:1988年2月6日

ストーリー

インディアナ州のロックボードの夜。ガス・スタンド“フッカーズ66”の片すみで、今夜もカリー(マット・ディロン)は、クラップス(2個のダイスをふり、その目の合計で競うゲーム)でひとり勝ちをきめていた。その腕がシカゴでも通用すると言われた彼は、勤め先のスーパーをやめてシカゴに出る決心をする。カリーは、友だちが紹介してくれた女性ファーガスン(リー・グラント)を訪ねた。彼女は目の不自由な夫エドワーズ(ブルース・ダーン)と共にギャンブラーに投資し、そのあがりをビジネスにしていた。稼ぎの3割を取り分に、カリーの新生活が始まった。あっという間に、一晩で何百ドルを稼ぐプロのギャンブラーになっていた。そんなある日、彼は、同じようにビッグタウンにやってきた若い女性アギー(スージー・エイミス)と知り合う。自分一人で儲けたいと考えたカリーは、<ジェム・クラブ>に行く。そのクラブのオーナー、ジョン・コール(トミー・リー・ジョーンズ)は無表情にカリーに目をやるだけだった。その時カリーの目が1人の女性の姿にクギづけになった。シースルーのローブ、ミステリアスな微笑を送る魅惑的な女--ロリー・デーン(ダイアン・レイン)だ。その夜、カリーはすべての勝負に勝った。次の日曜日、<ジェム・クラブ>に現われたカリーは、すっかりビッグタウンの男になっていた。大金を手にした彼は、スーツを新調し靴を買ったのだ。その夜もカリーは勝ち続けた。しかし、客が黒レースのストリッパーと騒ぎを起こしている時、カリーがイカサマのぬれぎぬを着せられ、コールに殴られるという事件が起きる。翌日、ロリーがやってきて、カリーにコールのことであやまった。実は彼女はコールの妻だったのだ。ショックをうけるカリーだったがもうロリーに対する思いは抑えられない。「私に恋しちゃダメよ」というロリーの言葉をよそに、彼女を抱きしめるカリー。しかし、それがロリーの巧妙な罠であることにカリーは気づかなかった。コールに殺人を犯させ、店を自分のものにする彼女。愛人のソニー(デイヴィッド・マーシャル・グラント)といっしょにいるロリーを見てすべてを悟ったカリーは、彼をやさしく見守っていたアギーのもとへ戻るのだった。

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