「圧倒的な映像と対比の美学」ピクニック at ハンギング・ロック あおおおんさんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的な映像と対比の美学
30年ぶりに観た。1900年という時代のオーストラリア、という背景の中で、イギリス文明と開拓半ばのオーストラリアの野性、失踪で永遠の若さを維持する少女と壊れていく学校と老校長、神隠しという幻想と事故という現実等様々な対比が巧妙に盛り込まれている。壊れる時計、食べ物に群がるアリ等の隠喩も観た後で思い出してみると想像が膨らむ。
初めて観た時は実話に基づく映画とされていたが、現段階ではどうやら全くのフィクションということのよう。確かにクレジットにもフィクションだと書かれている。
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