「ピクニックに行きたくなる」ピクニック(1955) kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ピクニックに行きたくなる
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朝、マッジの隣家で庭掃除をやらせてくれと申し出たハル。上半身裸で庭掃除をし始めたが、マッジと妹のミリーは男を感じずにはいられなかった。間借りしているオールドミス教師だって同じ。カンザスの日常では感じられなかった男臭さを直感したのだろう。
ハルは前科もあったが、大小麦農場の息子アランは彼を雇うと約束してくれた。そのまま彼がカンザスに住んで、年の差はあるがミリーとうまくいけば丸くおさまる人間関係の構図に思えるのだが、やっぱりクイーンに選ばれるほど美人のマッジに心を奪われてしまった。わずか1日のうちに人間関係がごたごたしてしまうという映画だけど、将来は不安だ。
アランと結婚してしまえば生活も安泰だけど、なぜかときめかないマッジの心理描写はなかなか。海水浴もピクニック(労働の日の市民祭のような感じ)も平凡すぎるのだろうか。冒険してみたい一時の迷いだとしか思えないが、ハルの性格を考えても長続きしそうにないぞ!ブーツを大切にしているカウボーイみたいな彼を考えると、上手くいくのかもしれないが・・・
マッジ(ノヴァク)よりも妹ミリー(ストラスバーグ)が可愛い。オールドミス教師と結婚することになったハロルド(オコンネル)の静かな演技が渋かった。
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