「【”月曜日のように悲しい日曜日が過ぎ、数年が経った・・。”楽しきピクニックの風景を描きつつ、人生の哀楽を盛り込んだ品性ある作品。】」ピクニック(1936) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”月曜日のように悲しい日曜日が過ぎ、数年が経った・・。”楽しきピクニックの風景を描きつつ、人生の哀楽を盛り込んだ品性ある作品。】
ー ひと時の恋に輝き、その恋が破れながらも、その愛を抱き続けた若き女性をみずみずしく描き出した作品。-
■パリで小さな店を持つデュフールは、妻と娘と義母、そして使用人・アナトールを連れて田舎にピクニックにやってきた。
昼食後、デュフール夫人と娘のアンリエットは、舟遊びの青年アンリと、ロドルフに舟遊びに誘われる。
アンリとアンリエットは惹かれあうが。
◆感想
・前半は、デュフール一家が浮き浮きした気分で、ピクニックを愉しむ様が描かれる。
・そして、アンリエットは、アンリの秘密の場所でキスをするのだが・・。
■その後描かれるのは、黒い雲が沸き上がり、驟雨が降る様である。
陽と陰の絶妙な使い分けである。
<別れた二人が、数年後、同じ場所で再開するシーンも何とも切ない。今作は美しくも物語の流れを風景で絶妙に表した作品なのである。>
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