劇場公開日 1966年10月22日

「ヒッチコックの苦労が窺われる作品。」引き裂かれたカーテン Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ヒッチコックの苦労が窺われる作品。

2020年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

1960年代のヒッチコックは、アメリカ映画界から冷遇されていたかのキャスティングが目に余る。名作を連発した50年代は名優や人気スターがいたのにどうしたことかと。まして、他の誰よりも女優を美しく撮るヒッチマジックが、「鳥」「マーニー」のティッピ・ヘドレンでさえ楽しめていたのに。
今作のポール・ニューマンとジュリー・アンドルースの新たな魅力が無いわけではないが、弱い。前半と後半の組み立て方に、構成力不足を感じる。ヒッチコックの演出は相変わらず絶品でも脚本が良くない。

Gustav