劇場公開日 2024年3月22日

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ピアノ・レッスン(1993)のレビュー・感想・評価

全77件中、41~60件目を表示

3.5ピアノとの強いつながりが感じられる

2024年3月23日
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鑑賞方法:映画館

終始、悪天候とジメジメした空気が感じられる中で話が進むうえ、主人公のエイダが話さず険しい顔ををするため、一層暗くなる。
しかし、ところどころ流れる美しいピアノの音色と娘の無邪気さが可愛く、アンバランスさが感じられる。

エイダのピアノへの執着もさることながら、呪いのピアノかのごとく、周囲にトラブルを巻き起こす意思には感銘である。
エイダの本能を刺激するつながりがあるのだろう。

衝撃の展開ではあるが、止められない思いを違う形で描く作風は好きである。

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ひでぼー

3.5ジェーン・カンピオン監督の重厚で心揺さぶられる名作

2024年3月23日
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鑑賞方法:映画館

本作、4Kリバイバル上映で1994年の初公開以来30年ぶりに観ましたが、全く色褪せることのない傑作にあらためて心打たれました

スコットランドからニュージーランドのまだ見ぬ夫に嫁いできたエイダを演じるホリー・ハンターさんがすごく綺麗、劇中のピアノ演奏シーンは本当にホリーさん自身が演じたというのも素晴らしいし、本作でオスカー主演女優賞に輝いた演技には終始圧倒されます

そして同じくオスカー助演女優賞を獲った、当時11歳のアンナ・パキンさんも子供とは思えない美貌、ホリーさんと本当の母娘の様で、確かな演技に感心しっぱなしでした

エイダがスコットランドから荷物と一緒に持ってきたピアノはエイダの存在そのものの象徴と理解、そのピアノを夫となるサム・ニールさん演じるスチュアートは重いからと言って、いきなり荒々しい波打ち際の浜辺に置き去りにしてしまう
こんな事されればやられた方は誰でも修復不可能なほど傷つくと思います
この時点でエイダとスチュアートの結婚は始まることなく破綻していると思います

浜辺に野ざらしになっているピアノのもとへハーベイ・カイテルさん演じるベインズがエイダ母娘を連れて行き、その浜辺をバックにエイダがピアノを弾き、ベインズが聞き惚れるシーンは鳥肌が立つほど五感を刺激される、本作で一番 美しいシーンです

そしてベインズがそのピアノを自分の家に運び込み、調律してもらい、きれいに拭いて修復、エイダが弾くピアノの旋律に耳を傾け、その姿に見惚れ、エイダもその気持ちを受入れていき、やがて2人が禁断の領域に踏み込んでいく展開がとても切なく、この先 嫌なことが起きなければいいけど、と不安を掻き立てられ、それが目を背けたくなる展開に発展、最悪の気分になりました

でも最終的にはハッピーエンド(と信じます)ではあるので、最悪の最悪な気分からは救われますが、とにかく終始緊張感に縛られどっと疲れるので、軽い気持ちでは観れず、それなりの覚悟が要りますが、映画史に残る必見の名作だと思います

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Jett

4.0ピアノを中心に描かれた映画

2024年3月23日
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これまで気になっていた映画だが、映画館で上映されると知り、鑑賞した。
極上のアート作品という印象。
ピアノを中心に、ストーリーは展開するし、名曲が流れる。
人ではない、ひとつのモノに着目、執着することでこのような魅力的な作品が生まれるのだという気づきを得られた。

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モトコ

4.0良かった所

2024年3月23日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

①Dリーン並の荒海
②能面ホリーハンターが生き生きしてくる所
③能面ホリーハンターの産毛
④能面ホリーハンターの良くわからない鍵盤勘定
⑤指切断と義指のケレン味
引っかかった所
①聾唖の心の声をいきなり娘の声で表現
②現地民を侮蔑してる?
③カイテル何故脱ぐ? そしてハウリング
④サムニールのなまっ白いキャンディアス
⑤曲がりなりにもハッピーエンド

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トミー

5.0隙間がない美しい

2024年3月23日
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公開30周年記念の4Kレストア版
初公開ぶりだったので断片的にしか覚えてなかったけど、なんか凄く面白かった
19世紀なかば、ショックで声が出せなくてピアノで感情と吐露する女性と娘がピアノと共にニュージーランドの入植地に嫁入りする
マイケルナイマンの有名な曲、ホリーハンターの黒を基調としたドレス、ハーベイカイテルとサムニールのだらしないけど色気がある男たち、寓話みたいな物語、どこも隙間がないなー4Kの美しい画面でみれてよかった

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サート

1.0つまんない

2024年3月23日
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鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

暗い。
原住民への差別がひどい。
つまんない映画だ。

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HAL1953

1.5全く合わなかったな。

2024年3月22日
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鑑賞方法:映画館

男優陣はいいけど主演女優に魅力を感じられなく…残念。

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すったもんだだよ

4.5哀しき人生にあらわれたタツノオトシゴ

2024年3月22日
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hum

4.0すべてがピアノに集約されるシナリオのうまさ

2024年1月6日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

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あふろざむらい

3.5ピアノの音という言葉を理解すること

2023年12月1日
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鑑賞方法:VOD

知的

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parsifal3745

4.5やっと鑑賞

2023年8月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

ホリーハンターの演技最高でした!
言葉を話さない女性を表現する、魅了させられる。

マイケルナイマンのピアノの楽曲が、この映画の全編を通して素晴らしく印象に残った曲だった。

ストーリーは、心を閉ざす女性がピアノを通してどの様に心を開くか?
主人公の激しく、ストレート過ぎる純愛物語ですね🫣

娘も、母を守ってあげたいと思った行動。旦那さんも
主人公を愛したいと、思った行動。
ハラハラしながら、見入ってしまった👀

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アキより

3.5なんだか誰にも感情移入できなかった。イギリス人の植民地主義的振る舞...

2023年4月30日
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鑑賞方法:VOD

なんだか誰にも感情移入できなかった。イギリス人の植民地主義的振る舞いだけが悪い意味で印象に残った。

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ouosou

5.0無垢なるはピアノの音色だけ

2023年4月29日
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鑑賞方法:VOD

知的

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sankou

3.5けっこうよかった

2023年4月29日
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鑑賞方法:VOD
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吉泉知彦

4.5ニュージーランドとピアノの音が素晴らしい

2023年4月20日
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鑑賞方法:VOD
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本まぐろトロ子

4.0美しくて強い

2023年4月6日
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鑑賞方法:映画館、VOD

海岸に置かれたピアノ、海に投げ込まれたピアノ、この二つをみることができただけで満足しました。いつも大荒れの海、雨がよく降り空も暗い。森は鬱蒼として下は泥だらけ。明るいイメージがまるでないニュージーランド。

色の白い痩せた、子どものようなエイダ演じるホリー・ハンターに魅入られました。映画「クラッシュ」での印象(革と金属と松葉杖)しかなかったけれどこの映画の彼女はピアノ演奏含めて素晴らしい。声が出なくても表情と手の動きの強さと強い目、相手を少し見上げる目には誰もが心臓を掴まれる。そしてハーヴェイ・カイテル!少し野蛮で重くて純情で切ない役が素敵だった。役の幅がとても広い俳優!

フローラ役のアンナ・パキン、存在感あり重要な役どころを上手く演じていた。母親とは親子というより友だちのような恋人のような、あるいはフローラが母のようなそんな関係だった。

テーマ曲のピアノソロが今でもずっと頭に残っている。

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talisman

5.0弱い心を克服して、自分の為に生○○○を選ぶ♥

2023年3月13日
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鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.0強い意志と狂気。すごさがありました。 海岸でのピアノの演奏シーンは...

2022年6月19日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

強い意志と狂気。すごさがありました。
海岸でのピアノの演奏シーンは素敵。自然とピアノ、そんな映像も良かったです。

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よっしー

5.0自分という存在、希求するもの。

2021年12月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

萌える

歓迎はしてくれるけれど、替えのきく存在。
 未開の土地に来てくれる花嫁。こんなところに来てくれる女性はなかなか得難いから、大歓迎なのだけれど、はっきり言って、来てくれるなら誰でもいい(この時代のキリスト教信者で未婚の母を受け入れるほど、条件を下げないと嫁は来ない)。
 来たからには、今までの自分を捨てて、この土地に順応することを求められる生活。変わることが前提のこれからの人生。

今までの生活の中にはいなかった存在。
 心にしみわたり、新しい扉が開かれるような衝撃を与えてくれる音楽。周りにはいなかった所作・ふるまいに”文明”をまとう女性。周りの人には表情を崩さぬのに、娘に向ける視線、ピアノを弾いているときの豊かさ、そのギャップ。
 私でしかない私を、誰もが「変われ」と望み、自分でも変わろうとしたことはあったけれど、とうに変わることはあきらめた私をそのまま、唯一無二の存在として、見つめ、憧れ、求められる。

どちらに惹かれるだろうか。
 しかも、一人は、良かれと思ってだが、ずかずかと大切にしている部分に踏み込んでくる。もう一人は、ずうずうしいところもあるが、少しずつ間合いを詰めてくる。
 流暢な言葉。でも、魂は響き合わない。朴訥とした言葉。でも響き合う魂。

そしてもう一人、自分だけを見つめていた母の心に、自分だけが母とわかり合えると思っていた母との関係に、別の存在が…。自分だけを見てほしい、自分とだけの関係のままでいてほしい。そう求める娘。

監督は『インザカット』の監督。こちらの作品の方が断然いいです。
女性の官能が、女性目線で見事に描かれています。あまりにも生々しくて蓋をしたくなるほど。

相変わらず、画面の隅から隅まで調度・色彩に拘り抜いた情景描写も心揺さぶられます。
 19世紀という設定もあり、ヨーロッパから見た辺境・未開の地にありながら、あのドレスの数々。
 海辺に放置されたピアノと母娘。
 沼地と言いたくなるような森の掘立小屋との対比。
 自然光、燃える火による照明に照らし出される世界。
 そしてあのシーンのあの雨。
 全てが一枚の画としても美しく、惹き込まれます。

偏屈とも言いたくなるようなかたくななエイダの表情・振る舞い。
  演じるは『ザ・ファーム』のあの方!!!
  まったく印象が違う。エキセントリックな女性という点では同じだけど。
  言葉をコミニュケーションの道具として使わない女性。
  表情も考え方も硬い。けれども、とても情感豊かにその心情を表現されています。
  ピアノも吹き替えではなく、ハンターさんが弾いていらっしゃるそうです。
  何たる役者としての底力。圧巻。
朴訥な男達。
  カイテル氏は、『天使にラブソングを…』のコメディタッチとのふり幅の広さに脱帽。

身体を求めあうシーン。
饒舌ではない。なのに、情感豊かな表現力。

あまり説明しない映像・脚本の代わりに、溢れかえるように奏でられるピアノ。いつまでもきいていたい名曲。

くぎづけになります。

子どもの、罪のない行いに端を発する後半の展開には息を飲みます。純粋ゆえに残酷。
そしてラストに繋がる海のエピソードがすべて。それまでの展開はこの為の序章だったのかと思うほど。
 「私は何のために生きているんだろうか」を感じさせるあの水中の場面。

エイダの生き方に共感できるかと言われれば、首をかしげるけれど、こんな情熱的な想いには憧れもします。
そして、自分らしい生き方へのこだわり、人と繋がり合うってことについて、考えたくなります。

まぎれもなく傑作です。

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とみいじょん

3.5【”秘密のピアノ・レッスン。”劇中に流れるピアノ曲の美しさと、エロティックなシーンの数々が印象的な作品。】

2021年12月21日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 「パワー・オブ・ザ・ドッグ」が面白かったので、ジェーン・カンピオン監督の代表作と言われる今作を鑑賞。-

・”6歳で話すことを辞めた”“暗い才能を持つ”エイダ(ホリー・ハンター:美しきかな・・。)はお転婆娘のフローラ(アンナ・パキン)と共に、1850年代にスコットランドから、父が決めたスチュアート(サム・ニール)に嫁ぐために、彼女の言葉を紡ぐブロードウッド制作のピアノも舟に乗せ、ニュージーランドへ。

・荒れた波の中、海岸に到着するが、足場の悪い中、スチュアートはピアノを海岸に放置してしまう。
ー エイダにとって、自分自身の言葉を紡ぐピアノを新しき夫が放置した時点で、彼女の夫への愛は萌芽しないのである・・。-

・仕方なく、エイダはピアノを弾きに、頻繁に海岸へ足を運ぶ。
地元民と交流する心寂しき男べインズ(ハーヴェイ・カイテル)はピアノの美しき音色とエイダの姿に惹かれ、スチュアートに自分の土地とピアノを交換するよう持ち掛け、苦労して自宅にピアノを運び入れる。
ー ベインズは地元民と同じように顔にタトゥを入れているが、寂しき過去を持っている事も併せて、仄めかされる。-

・べインズはエイダに、自宅でピアノを教えて貰う事を依願する。
ー ”一度のレッスンで、黒鍵一つ返すから・・”
  ピアノのために渋々、べインズ宅に通うエイダだが、徐々に彼に惹かれていく。
  これは勝手な推測だが、エイダはべインズに自分と同じ”寂しき影”を感じ取ったのではないのではないか・・。-

・べインズはエイダの首筋に触れ、足に触れ、そして・・。
ー 美しき、エロティックなシーンが続く。
  最初は抗っていたエイダだが、徐々にベインズに身を任せる・・。雨音の中、絡み合う裸体・・。-

・二人の”秘密のレッスン”に気付いたスチュアートが雨の中、エイダに加えた危害。
ー 残酷なシーンであるが、フローラの学芸会で披露された、影絵の劇中劇とのシンクロ具合が絶妙である。-

<エイダとべインズは、スチュアートの元を離れ、島を出る。
 ピアノが途中、海底に落ちて行くシーンが印象的である。
 エイダにとっては、ピアノへの執着は失せ、想像の中で愛するべインズとピアノを弾くのだろう・・、と解釈した作品である。>

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NOBU