「カッコイイしセンスもある」パルプ・フィクション 盲田里亭さんの映画レビュー(感想・評価)
カッコイイしセンスもある
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『パルプ・フィクション』その名前は酷く有名で映画をかじり始めた人間は真っ先に見るものであると思っている。
オムニバス形式。群像劇である。
まず、堕落的なカップル(現代的に言うと「エモい」)がレストランを襲うシーンから始まる。
そして2人のヤクザの仕事に話は移る。
そしてボクサーの男の話。全て繋がっている。
ストーリーの説明は他の誰かがしてるので後略。
まずユーモアのセンスが素晴らしい。話題や当たらない銃弾やビンセントの死ぬシーン。(5発ほどの凶弾の後、全身を撫で回し無言で返り討ちにするシーン。素晴らしい。)
そして何よりかっこいい。全員悪ながら悪の矜恃を持ってるように感じる。レストランのカップルも緩急が凄いし、ヤクザのボスがボクサーに振り返らずに別れを告げるシーンも素晴らしい。
聖書のくだりは少し過大評価されているとは思った。ここはリアリティが薄いし、なにより冗長である。ならどうせいと言われるだろう。「ぶっ殺す」や「地獄行きだぜ」などのセリフも確かにダサいのだが、いくらなんでも長すぎではなかろうか。
そしてブッチが日本刀を使うシーン。海外の映画は日本刀に信頼を置きすぎていると思う。
(露悪的な事を言わせてもらうと)「映画マニア」に好きな1作を聞くと、こぞってこの作品か『時計じかけのオレンジ』を挙げる。つまり1度は観ておくべき作品であるということだ。(全く関係ないただの偏見だが後者は大体カフェでバイトした経験がある)
人生を変えるような作品では無かったが、間違いなくどこかに残るような作品であった。また機会があれば見たい。2度目はもっと楽しめる作品である。
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