バルセロナ物語
劇場公開日:1964年11月28日
解説
アルフレード・マニャスの同名小説をロビラ・ベレタが脚色・演出したジプシーの悲恋ドラマ。撮影はR・P・デロサス、音楽はエミリオ・プホル、フェルナンド・G・モルシリョ、ホセ・ソラ、アンドレス・バティスタらが担当した。出演はフラメンコ舞踊手、カルメン・アマヤ、ダニエル・マルティン、サラ・レサナ、アントニオ・プリエト、ホセ・マヌエル・マルティンなど。
1961年製作/スペイン
原題または英題:Los Tarantos
配給:東和
劇場公開日:1964年11月28日
ストーリー
バルセロナの街に住むジプシー、ソロンゴ家とタラント家は犬猿の仲だった。ソロンゴは仕事上の対立から部下を使ってタラントを殺し、タラントの妻アングスティアス(カルメン・アマヤ)を、その昔タラントと争った仲だった。タラント家の息子ラファエル(ダニエル・マルティン)は、結婚式をみに行き、そこで踊る若い娘に心をひかれた。彼女を追って浜辺へ行き、永遠の愛を誓いあったが、娘がソロンゴ家のファナ(サラ・レサナ)であることを知り、悲しい宿命に愕然とするのだった。タラント家では最初反対したが、若く美しく踊りも上手なファナを見てすっかり気に入り、二人の前途を祝福した。一方ソロンゴ家では、二人の恋にあくまで反対だった。ファナの外出を禁じるばかりでなく、身内のクロとの婚約を宣伝した。二人の幸福を願うタラント家では、ソロンゴ家に過去のこと一切を水に流すことを申しいれたが、ことわられた。ファナがラファエルをあきらめないのを知ったソロンゴ家では、ジプシーの習慣に従い、クロに掠奪させることにした。ファナの連絡で事の次第を知ったラファエルは、すぐ教会で式をあげようとしたが、簡単にはいかず、クリスマス・イヴに鳩舎で会うことを約束して別れた。クリスマス・イヴの日、外出の仕度をしていたファナはクロは半殺しにされ父親との縁を切って、ラファエルのいる鳩舎に向かった。やっと会うことのできた二人だったが、追ってきたクロのために殺されてしまった。知らせをうけてかけつけたラファエルの兄は、クロを刺して仇を討った。悲しみのタラント一族の前にソロンゴがやってきた。この時初めて、両家は和解したのであった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ロビラ・ベレタ
- 脚色
- ロビラ・ベレタ
- 原作
- アルフレード・マニャス
- 台詞
- ロビラ・ベレタ
- 撮影
- R・P・デロサス
- 音楽
- エミリオ・プホル
- フェルナンド・G・モルシリョ
- ホセ・ソラ
- アンドレス・バティスタ
受賞歴
第36回 アカデミー賞(1964年)
ノミネート
外国語映画賞 |
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