「追い詰められたドイツの反攻作戦」バルジ大作戦 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
追い詰められたドイツの反攻作戦
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BSでやっていたので懐かしくて再鑑賞。当時話題だったシネラマというウルトラワイドで撮られているのでドライバー視点での山道の恐怖感や列車の運転手から見るような疾走感、広々とした大地に布陣された戦車隊の一望など視覚効果は見せ所なのだろう、現代のCGにも負けていない。史実では1ヶ月以上の戦闘だったらしい、やはり天候の回復で空軍により殲滅させられた、それはそうだろう、装甲、火力でもシャーマンはタイガーに太刀打ちできない、それでも空陸戦でなく戦車戦をクライマックスにしたかったのだろう。大作戦という割には両軍ともに場当たり的、情報収集の大切さを問うているのに殆ど活かされない、撤退と言ったり戦闘と言ったり将軍のぶれ方も情けない。戦争馬鹿のヘスラー大佐に愛想を尽かす老兵コンラッド、部下の犠牲で目覚めた腰抜け中尉、いかがわしさ丸出しのテリー・サヴァラス、ブロンソンはイメージ通り、など脇役が味付け役、あいつは良いとか頂けないとか色んな感想が出てくるように仕込んだのでしょう。その分、戦闘シーンは少ないので派手な戦争ものを期待していると物足りないかも知れません。それでも数ある戦争映画の中で話題の大作であることに異論はありません。
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