「仰々しい題名だが、要は『鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥』 って話。」遥か群衆を離れて(1967) マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
仰々しい題名だが、要は『鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥』 って話。
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中世の農奴とは言えないが、イギリスの農民は、日本の農地開放後の農民の様に自分の土地が持てている訳では無い。従って、領主が女性に変わっても、農奴的な労働の搾取は継続している。イギリスは、現在も似た様な制度が残っている。だから、決して民主的な自由の国とは言えないかもしれない。
そもそも、イギリスに於ける土地の所有と日本に於ける土地の所有は違う。
そして、日本の士農工商の様な身分制度も色濃く残っている。
原作を読んでいないので、映画だけのレビューになるが、要は『風と共に去りぬ』の英国版。個人の人生のサーガであり、個人と歴史との関わりは一切表現されていない。『風と共に去りぬ』は少なくとも『南北戦争』を生き抜く女性の話だったと記憶する。その観点でこの映画を見れば、ただのメロドラマ。さて、原作はどうなんだろう。映画はインターミッション入れる様な映画ではない。最初と最後見れば、全体が理解出来る。
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