「降伏するドイツの司令官が『我々は捕虜になる身だ』と話すと、部下将校が 『やっと戦争と平和が読めます』と返す。」パリは燃えているか マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
降伏するドイツの司令官が『我々は捕虜になる身だ』と話すと、部下将校が 『やっと戦争と平和が読めます』と返す。
降伏するドイツの司令官が『我々は捕虜になる身だ』と話すと、部下の将校が
『やっと『戦争と平和』が読めます』と返す。
本当にこんな会話があったかは不明だが、パリ開放時に、ドイツ軍は、派手な自決は選んでいない。それは歴史が証明している。
一方、日本は『生きて虜囚の辱めを受けず』戦陣訓があった。同じ様な状況の沖縄地上戦では、沢山の自決による戦死があった事は否めない。
さて、無事にパリは解放された訳だが、解放時、パリの市民が、色々な場所を埋め尽くす。ジ~ンと来る場面だろうが、同じ様なシーンを『アルジェの戦い』と言う映画で見た。フランスから独立を勝ち取る戦いを描いた映画である。集まったアルジェ市民の無言の抗議が異常な程、騎虎に迫っていた。
この映画は、オリジナル製の無い記録映画を、重要な場面でつなぎとして使い、最後はドゴールの行進でフランスのナショナリズム煽る。それだけの映画だ。
また、オリジナル映画としても
沢山出ている俳優の役割が、はっきりとしない。
ダラダラして、長すぎる。
ヒトラーだけドイツ語喋って、『あとは全員か英語を喋る』
ヒトラーだけを滅ぼしても、全体主義国家は今でも残っているし、フランスもイタリアも全体主義が復活しつつある。ロシアや中国ばかりではない。
さて、日本はどうなのだろう??
フランスはヴィジー政権と言う政権がナチスの片棒を担いていた。たから、開戦前半に、パリを明け渡したのもペタンと言うナチス側の人物がやった事で、パリを無血で明け渡した事を、評価する者もいるが、一方で、ユダヤ系フランス人を一掃してゲットーに閉じ込めるホロコーストを行っていた。また、フランスはカソリックなので、一般人のユダヤ人に対する差別は大いにある。それは否めない。