「【”幸福の秘訣は、他人に尽くす事”愚かしくも愛らしい女性の、波乱の半生をチャールズ・チャップリンが監督に徹して描いた作品】」巴里の女性 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”幸福の秘訣は、他人に尽くす事”愚かしくも愛らしい女性の、波乱の半生をチャールズ・チャップリンが監督に徹して描いた作品】
■恋人で、絵描きのジャンと駆け落ちをする約束をしたマリー(エドナ・パーヴァイアンス)。
しかし、駆け落ちの夜、父親が急逝したジャンは駅に行くことができず、何も知らないマリーは失意のなか1人汽車に乗り、巴里に行く。
巴里で富豪の紳士ピエールの愛人となっていたマリーは、彼女と別れた事を悔いて巴里に来たジャンと偶然再会する。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・軽やかな音楽が流れるサイレント映画だが、内容は可なりシリアスである。
・特に、ジャンが又会いたいとマリー宛のメモを、レストランでピエールに呼ばれ同卓に座ったジャンが見た時に、激昂し自ら拳銃自殺するシーンからの、ジャンの母親が銃を持ちマリーを殺しに行く形相や、マリーに会えずに自宅に戻った母親が、ジャンの遺骸を抱きかかえ、涙する姿を見て銃を静に置くシーンなどは、観ている方もしんみりする。
<特に、マリーがジャンの母親と孤児院を営むようになり、オンボロな馬車に乗って出かけるが、その脇を猛スピードで逆に車を飛ばすピエールと共に、お互いに相手に気付かずにすれ違うシーンなどは秀逸である。>
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