巴里の女性

劇場公開日:

巴里の女性

解説

喜劇王チャールズ・チャップリンが初めて手がけたシリアスドラマ。チャップリンは主演を務めず監督・脚本・製作・作曲と裏方に徹し、すれ違う男女の心の機微を光と影の映像美で描き出した。

フランスの田舎町で暮らすマリーは、恋人ジャンとパリへ駆け落ちすることを決める。しかし約束の夜、ジャンは父親が急逝したため駅へ行くことができず、失意のマリーはひとり、パリ行きの列車に乗る。1年後、マリーは富豪ピエールの愛人として贅沢な暮らしを送っていた。ある日、彼女はパリに来ていたジャンと偶然の再会を果たす。

「キッド」のエドナ・パービアンスがマリー役で初主演を務め、「犯罪都市」のアドルフ・マンジューが富豪ピエールを演じた。

1923年製作/81分/アメリカ
原題または英題:A Woman of Paris: A Drama of Fate
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2022年11月3日

その他の公開日:1924年(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

3.0チャップリンの発展途上的作品ながらも、最終的に「ライムライト」という感動作を…

2024年11月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

未鑑賞のサイレント時代の チャップリン作品だったが、 日本映画が対象となっていなかった 1924年第1回のキネマ旬報ベストテンでは、 “芸術的に最も優れた映画”部門で 堂々の第1位だった作品。 しかし、専門家には賞賛されたものの、 チャップリンらしからぬ作品として、 興行的には失敗したシリアス劇であると ネットの解説にあった。 この作品、贅沢な愛人生活よりも、 人の想いを知っての “巴里郊外の女性” となった主人公には 流石にジーンと来るものがあった。 しかし、全体的には不満が残る。 レストランのバックヤードでのエピソードや 上流社会の乱痴気パーティ等に 時間を割く割には、 主人公が富豪の愛人になる経緯や、 画家の男性の 交際に反対していた母親を連れてのパリ登場 などが唐突過ぎてはいないだろうか? また、レストランのシーンで 意味ありげに登場する富豪の女性やその息子 はそれっきりだったが、あの意味は? そして、間違いにしては あからさまに偶然過ぎる2人の再会、 更には、画家の男性が いきなり拳銃を持ち出すという これも唐突過ぎる設定、 等々のまとまりに欠けた作品と 言わざるを得ない印象を受ける。 敬愛するチャップリンの 初期サイレント作品ではあるが、 まだまだ発展途上的作品には感じた。 しかし、 その後のチャップリン映画は名作揃いで、 最終的に彼は、 我が生涯におけるベスト10映画の一つ 「ライムライト」という感動作をも 私に届けてくれたのだった。

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KENZO一級建築士事務所

4.5芸術的勝利‼️

2024年10月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

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ネタバレ! クリックして本文を読む
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活動写真愛好家

3.5【”幸福の秘訣は、他人に尽くす事”愚かしくも愛らしい女性の、波乱の半生をチャールズ・チャップリンが監督に徹して描いた作品】

2024年6月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■恋人で、絵描きのジャンと駆け落ちをする約束をしたマリー(エドナ・パーヴァイアンス)。  しかし、駆け落ちの夜、父親が急逝したジャンは駅に行くことができず、何も知らないマリーは失意のなか1人汽車に乗り、巴里に行く。  巴里で富豪の紳士ピエールの愛人となっていたマリーは、彼女と別れた事を悔いて巴里に来たジャンと偶然再会する。 ◆感想<Caution!内容に触れています。> ・軽やかな音楽が流れるサイレント映画だが、内容は可なりシリアスである。 ・特に、ジャンが又会いたいとマリー宛のメモを、レストランでピエールに呼ばれ同卓に座ったジャンが見た時に、激昂し自ら拳銃自殺するシーンからの、ジャンの母親が銃を持ちマリーを殺しに行く形相や、マリーに会えずに自宅に戻った母親が、ジャンの遺骸を抱きかかえ、涙する姿を見て銃を静に置くシーンなどは、観ている方もしんみりする。 <特に、マリーがジャンの母親と孤児院を営むようになり、オンボロな馬車に乗って出かけるが、その脇を猛スピードで逆に車を飛ばすピエールと共に、お互いに相手に気付かずにすれ違うシーンなどは秀逸である。>

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NOBU

3.5幸せとは何か

2023年4月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

フランスの田舎町で暮らすマリーは、恋人ジャンとパリへ駆け落ちすることを決めたのだが、その夜、ジャンは父親が急逝したため駅へ行けず、マリーはひとりでパリに行った。1年後、マリーは富豪ピエールの愛人として不自由のない贅沢な暮らしをしていた。そんなある日、彼女はパリで画家になっていたジャンと偶然再会した。ジャンはまだマリーを好きだったが、マリーは・・・てな話。 チャップリンぽくない作品。 駅で待ってるマリーが電話をかけてきた時に、父が死んだ、と伝えて家に呼べば良かったのに、と思った。 幸せとは人のために尽くす事で得られる、何とも奥深い話だと思った。

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りあの

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