「色彩に音楽にダンスに魅了される映画/アート思考の人は必見」巴里のアメリカ人 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
色彩に音楽にダンスに魅了される映画/アート思考の人は必見
当時アメリカ人の憧れていたフランスのパリが舞台
主演のジーン・ケリーの代表作のひとつで、
最低限の知識として彼を語るためには、
この作品と「雨に唄えば」を熟知すれば及第点だ。
そしてこの映画が初出演のレスリー・キャロンは
フランス生まれで元バレリーナということもあり
映画の中ではチャーミングなダンスを見せてくれる。
また監督のヴィンセント・ミネリにとっても代表作だが、
MGMミュージカルの黄金時代を作って来た手腕は流石だ。
ガーシュウィンの楽曲「パリのアメリカ人」は
平凡な物語の質を最上級に引き上げた。
キャスト・スタッフの総合芸術の結晶でもある
後半の18分近くにもなるダンスシーンは必見で
見るものを永遠に魅了することは間違い無い。
特にアート思考の人は観終わった後の満足感はある。
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この作品はイギリスのバレエ映画「赤い靴」に
影響された部分が多々あるのでは無いかと思う。
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