「●映画ではなくミュージカルなのだ。」巴里のアメリカ人 うり坊033さんの映画レビュー(感想・評価)
●映画ではなくミュージカルなのだ。
「雨に唄えば」のジーン・ケリー。もう職人技だ。
正直いうと、ミュージカル映画は好きじゃなかった。なんだかストーリー性が感じられないところが。
でもそれは、ジーン・ケリーに出会う前の話。
歴史的には、娯楽の先輩はミュージカル。だから本作はきっと、当時のエンタテイメントが結集したミュージカルを映像に収めたのだ。いつでも誰でもどこででもミュージカルを楽しめるように。それは僕らがいま認識している映画とは違う。
いまの感覚からすると、ラストのミュージカルは長すぎるし、ストーリーはおいてけぼりだけど、当時の感覚で観ると、圧巻のラスト。
キラキラと輝いてた時代の華やかさがそのままに、映し出される。
半世紀を経ても色あせない。ザ・アメリカ。ジ・アメリカか。
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