パリで一緒に
劇場公開日:1964年5月30日
解説
「フランス式十戒」のジュリアン・デュヴィヴィエと「愛情の瞬間」のアンリ・ジャンソンの原案を「影なき狙撃者」のジョージ・アクセルロッドが脚色、「逢うときはいつも他人」のリチャード・クワインが演出したロマンチック・ドラマ。撮影は「荒野の七人」のチャールズ・ラング、音楽はネルソン・リドル。製作はアクセルロッドとリチャード・クワイン。出演は「シャレード」のオードリー・ヘップバーン、「偽の売国奴」のウィリアム・ホールデン、「殺人基地」のノエル・カワード、「クレオパトラ(1963)」のグレゴワール・アスラン、ほかにトニー・カーティス、マレーネ・ディートリッヒ、ピーター・セラーズ、メル・ファラーなど、姿を見せる程度。
1963年製作/アメリカ
原題または英題:Paris when in Sizzles
配給:パラマウント
劇場公開日:1964年5月30日
ストーリー
脚本家ベンスン(ウィリアム・ホールデン)はパリのホテルで新作映画のシナリオを執筆していた。彼の友人マイヤハム(ノエル・カワード)が金を出している。期限はあと2日というのに書いたのは少しだけ。彼はガブリエル(オードリー・ヘップバーン)というタイピストを雇ったが、それは彼のシナリオにも良い結果を生んだ。シナリオはーリック(ウィリアム・ホールデン)という大盗賊が、俳優フィリップ(トニー・カーティス)がギャビー(オードリー・ヘップバーン)とのデイトをすっぽかしたため、ギャビーを誘惑し、おとりにして警察の目をくらませ、大仕事をしようと企んだ。ところが、ギャビーは実はパリの売春婦で、警察の手先になってリックの行動を探っていたのだ。それを知らないリックは彼女を伴って撮影所に行き、大作フィルムを盗み出した。そして、リックは彼女を警察のスパイと見抜き殺そうとしたがーシナリオの口述をここまで聞いたガブリエルはベンスンの人柄にひかれ、恋心を抱くようになった。リックは盗んだプリントで大金をゆするが失敗した。そしてギャビーは警官をだまして1室にとじこめ、2人は空港に逃げた。リックが待たせてあった飛行機に乗ろうとしたとき、監禁された部屋から脱出、追って来た警官に撃たれ、ギャビーの腕の中で死んだ。ー脚本は完成した。でもガブリエルは気に入らなかった。脚本の中のリックがベンスンに思えるからだ。締め切りの日、ベンスンが目を覚ますとガブリエルの姿がない。街でガブリエルを見つけると、彼女の心を察したベンスンがハッピーエンドで終ることを約束した。彼女の笑顔があった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- リチャード・クワイン
- 脚色
- ジョージ・アクセルロッド
- 原作
- ジュリアン・デュビビエ
- アンリ・ジャンソン
- 製作
- リチャード・クワイン
- ジョージ・アクセルロッド
- 撮影
- チャールズ・ラング
- 音楽
- ネルソン・リドル