「クレールの粋な演出が堪能できるフランス映画の古典」巴里祭 Gustavさんの映画レビュー(感想・評価)
クレールの粋な演出が堪能できるフランス映画の古典
大好きなルネ・クレール監督のトーキー初期の代表作。サイレントの名作「イタリア麦の帽子」1927年 と共に私的世界映画ベスト100作品には欠かせない、フランス映画の粋。ストーリーの面白さより、ささやかながら味のある演出を楽しむ古典的な映画作りの妙味。本国フランスでは、ヌーベルバーグ以前の映画人で敬愛されているのがルノアールとクレールのふたりだと聞いたことがあります。今日、このようなフランス映画のエスプリを味わえる映画は出来ないのでしょうね。リアリズムの表現法以外にも、映画の良さ、楽しみ方があった時代の遺産。
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