薔薇の名前のレビュー・感想・評価
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初恋
バラの美しい色彩、かぐわしい香り、花びらの質感、棘の鋭さ…。
五感で感じる個別のバラの存在を、誰も否定することはできない。バラという「言葉」と同時に、バラという「概念」が頭の中に作られた。
では、バラの「概念」は実在するのか。
オッカム(ショーン コネリー)は、「バラ」は名前に過ぎず、実在するのは個々のバラであるとして、「概念」の実在を否定する立場。
一方アドソは、晩年に師の教えに反し「概念」は実在するという立場に転向したという。
アドソの生涯で、ただ一人の恋人。
自らの肉体の感覚で実感した恋人。
恋人の「概念」の中にある、生命そのもの、甘美で切なく狂おしい感覚そのものは、時間の広がりの中で、実在として立ち現れるのかもしれない。
ストーリーも面白く、とても好きな一本。
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ショーン・コネリーなので期待し過ぎたかも
前半は本当に何度か落ちてしまいました。
宗教っぽい話は、日本人には退屈かも。
ミステリーとしても高度な感じはしない。
ショーン・コネリーなので見てみたんだけど、
ちょっと期待し過ぎたかな。
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