「現代の危うさへの警鐘か」薔薇の名前 ねこさんの映画レビュー(感想・評価)
現代の危うさへの警鐘か
映画の中の暗黒の中世はキリスト教原理主義とセットで、そこではギリシア・ローマ時代の哲学や思想は禁書とされる世界。聖書に書かれていることが全てであり、聖書以外の書籍からの知識や実世界を観察して得た情報から、自分の頭で物事を考えることは、ともすれば異端とみなされる世界。
民衆が楽しみを知ると神に縋らなくなるので、民衆には苦しみと恐怖を与えなければいけないとする世界。
現代にも似たような中世の闇は続いている事を強烈に暗示している映画だと思った。
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