「シャロンの薔薇」薔薇のスタビスキー bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
シャロンの薔薇
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ウクライナ生まれでユダヤ人だったトロツキーが出てくるんですよ。なぜか唐突に。つまりは、資本主義に取り入って財を成したスタビスキーとの対比が、裏テーマなんだろうなぁ、と思う訳で。スタビスキーはシャモニーの山荘で死をとげる。トロツキーは逃走先のメキシコシティで、スターリンが派遣した刺客によって暗殺される。
ブルー・チームもレッド・チームも、やるこたぁ一緒って事で。
妻に送り続けた薔薇は、中世ヨーロッパで、その香りと美しさが人々を惑わすとして、キリスト教会がタブーとされた花。一方、ユダヤ教の解釈は異なります。旧約聖書に登場する、ソロモンの歌の「シャロンの薔薇」は、キリスト教では別の花と解釈されますが、ユダヤ教では「薔薇」であり、美しく若い女性と彼女への愛情を表すとの解釈。
ユダヤ人であるスタビスキーですから、妻への贈り物となる花は、薔薇以外には考えられなかったんでしょうね。
映画としては、時系列の分かり難さ、ってのが一番の難点でした。特に、トロツキーの登場場面は、完全に時系列を見失ってしまいましたw
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