「美しく狂気もはらんだムルソー」異邦人 カメレオンさんの映画レビュー(感想・評価)
美しく狂気もはらんだムルソー
まず思ったのはマストロヤンニってこんなに美しかったのかということ。
自分の裁判だというのにある種他人事のような視線で見ているムルソーの姿が印象的。なぜ殺したのかと聞かれても太陽のせいだというのみで、言葉も少ない。
神を信じないというだけで普通ではないとみなされるような時代。
母の死に涙を流さなかったり、葬儀翌日に恋人と喜劇映画を観に行くということが普通ではないとみなされるのは今の時代と変わらないかもしれない。
いつ死刑が執行されるか分からない、その状況で彼はどんな境地に至ったのか。最後の神父との対話はよく分からなかった。
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