花咲ける騎士道(1952)のレビュー・感想・評価
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【18世紀のフランスを舞台にした野心と明るさ溢れる青年の恋と冒険を描いた痛快活劇。チューリップの騎士を演じたジェラール・フィリップ と彼を愛する女を演じたジーナ・ロロブリジーダの美しさが際立つ作品。】
■18世紀のフランス。
美しいジプシー娘に扮したアドリーヌ(ジーナ・ロロブリジーダ)に乗せられ、田舎の野心あふれる明るい若者・ファンファン(ジェラール・フィリップ)は軍隊に入隊する。
そんなある日、襲撃されそうになったルイ15世の王女を救ったファンファンは王女のことが忘れられず、お城に入り込んで捕らえられてしまう。
◆感想
・ジェラール・フィリップの作品は数作しか観ていないのであるが、鬱々とした青年を演じていたので、今作での陽気なプレイボーイ役をはつらつと演じる姿が魅力的である。
・若きジーナ・ロロブリジーダもとても美しく魅力があり、後年の活躍を予感させる。
<作品のトーンも明るく、18世紀仏蘭西、剣劇ラブコメディとでも呼びたくなる出来栄えである。
ジェラール・フィリップが、当時大人気(含む日本)だったというのが良く分かる作品である。>
「チューリップの騎士ってカワイイわね」
ポンパドゥール夫人に名乗るとこう言われていたファンファン。演じるジェラール・フィリップ自身もその通りだった。彼はこの時30歳。若くて潑剌として楽しそうに演っていて、観ているこちらも元気になった。
ストーリーはお伽話に一捻り加えた感じで、牧歌的とも言える戦争が行われていた頃の、剣の腕はたつが女たらしででも情に篤くて愛されキャラ青年の立身出世と愛する人をめぐるチャンバラ劇。彼女を力づくで側女にしようとしていた王様がラストで粋な計らいをしてくれて大団円。古き佳き時代の作品だなぁとほっこりした。
リメイク版のほうが好きです
総合60点 ( ストーリー:55点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:60点|音楽:60点 )
この作品の前に、リメイク版を先に見てしまった。内容的にはたいして違いがない。というわけでリメイク版に自分が書いた内容をそのままここでも拝借して、
昔々あるところに、剣の腕前はいいけれど女好きのだらしない男がいましたとさ。そして占い女に騙されて軍隊に入り、恋に落ちて女のために命懸けで活躍して王を助けて戦争に勝ち、そして二人はその後幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。
そんな語りかけが似合うようなお目出度くて楽しい昔話。物語は御気楽な喜劇でとんとん拍子で進行していく。それほどたいした内容のものではないが、そのような軽い展開ぶりが売りの喜劇だろう。のんびり楽に見るにはいいのでは。
という感じです。ただし、リメイク版は映像もいいし、演出も新しいし、ペネロペ・クルスも良かったので、自分はリメイク版のほうが好きです。
空想的なファンファンがイイ🎵
アドリーヌの占いにのせられ、王女との結婚に躍起になる、ジェジェ演じるファンファンが、とても見ていて楽しいし、そんなアドリーヌ自身も、次第にファンファンに惹かれる様もどこかカワイイ✨
そしてファンファンが、王女の城に忍び込み、王女の元へ辿り着くも、追っ手に捕まって死刑が確定し、牢獄へ閉じ込められ、アドリーヌが面会へ来た際に、彼が彼女へ言った言葉と、彼女が去った後の言葉が、忘れられません。
去り際、彼女がファンファンに、「愛してるわ!」と言ったけれど、ファンファンはこう言った。 「僕は愛してない-」 その後、一緒に捕らえられた゛大ボラ吹き゛が、「愛してるって言ってやればよかったのに-」 、と言うと、ファンファンはこう言った。 「彼女を悲しませたくない…。悪い印象を持たせたいんだ-」 と-。 やっと現実に戻ったファンファンが、その後寂しそうに言ったセリフ…。 それが更に印象深く、彼の今までの後悔が現れてる気がした-。 「今になって、本気で彼女を愛し始めたのかも-」 人間て、窮地に立たされた時に、本当の気持ちに気づいたり、後悔の念に駆られるもの-。 これは正に、それを現してたなあ-。 でも、この後二人には急展開が待っています🎵
かな〜りのネタバレになっちゃいましたが、ラストは皆さんの目でご覧下さい😆
オススメですよ🎵 それにしてもジェジェ、ステキすぎです❤
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