バッファロー'66のレビュー・感想・評価
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モーテルのシーンは最高!
久々に見たが、やはり、
モーテルのシーンは、とにかく秀逸。
・風呂のシーン
自分の裸を見られたくなくて、
パンツを履いたまま浴槽に縮こまっている主人公。
グイグイと強引に押しまくり、ついには狭い浴槽に
入ってくるヒロイン。
その時には、主人公はパンツだけでなく、シャツまで
着て浴槽の中にいる。
・ベッドのシーン
ベッドを俯瞰で撮る。
主人公が、斜めに寝ているのがわかる。
頭は枕の位置だが、足はベッドから落ちそうになってる。
しかし、徐々にだが、二人の距離が縮まり、
ついに濃厚な愛の営みか?!
と思わせておいて、
長身の主人公が、小柄なヒロインに胎児のように
抱っこされる。
母性の神々しさが画面にあふれる。
以上の数分間のシーンだけで、わたしは笑い、
そして泣いてしまうのです。
1999年公開時鑑賞
【両親へのコンプレックスバリバリ男に寄り添う、行きずりの心優しき女。独特のビジュアルやスロー描写など、他に類を見ないエキセントリックな作風が印象的な作品。】
ー 5年ぶりに他人の罪を自らのギャンブルの負けにより被ったビリー(ヴィンセント・ギャロ)
刑務所を出て故郷・バッファローへ帰ろうとするビリーは、自分よりも、アメフトのバッファロー・ビルズを愛する両親に嫁を連れて帰ると嘘をついてしまう。
後に引けなくなったビリーは、ダンススクールでレッスン中だった少女・レイラ(クリスティーナ・リッチ)を拉致。
両親の前で妻のふりをするよう彼女を脅迫するが…。
◆感想
・何となく、ジム・ジャームッシュ監督の諸作品を思わせる、作品である。
・刑務所から出て来て、矢鱈とトイレを探してウロウロと歩き回るシーンが可笑しい。
- 今作では、彼は頻繁にトイレを探す・・。-
・レイラを強引に妻にするシーンなども、その後のレイラが健気に、良き奥さんを演じたり・・。
・思い出の、ボーリング場のシーンや、元カノとデニーズで鉢合わせするシーンなども何だかオカシイ。
・幼きビリーを描いたシーンのフェイドイン、フェイドアウトも独特である。
・自分が勝手に、スーパーボールの決勝でフィールドゴールを外したスコットを恨んで(彼は、バッファロー・ビルズの勝利に、勝手に1万$賭けて負けた故に、刑務所に入った・・)恨みを晴らしに行くシーン。
デブデブに太った、スコットの姿。
そして、スローモーションのシーンが描かれるが・・。
<ヴィンセント・ギャロが監督、脚本、音楽、主演の4役をこなし話題となった作品。独特のビジュアルやスロー描写など、他に類を見ないエキセントリックな作風が印象的な、癖になりそうな独特な世界観を持ったオフ・ビートな作品である。>
20年ぶりぐらいに久々観たけど
終盤の入るあのBGMとか懐かしかった
当時の感動よりそこまでこなかったのは懐古と期待値上がり過ぎてた、あと
おっさんなって俺汚れたなぁってのと感性が鈍り衰えたからだと思う
クリスティーナリッチは当時見たときよりめっちゃ惹きつけられてかわいく見えた
それは色んな女見てこういう女性と出会える事の貴重性に気付いたからもあるし
もっと心裸にして全部見せとくべきだったなって
でも改めて当時の自分センス良かったなと思う
当時美容師やっててカノジョとも一緒に観てたけどカップルで観るのが良いと思う
相手の反応で相性解る
お洒落好きとかそういう仕事してる人には解るセンスの映画だと思う
響かない人には一生響かないだろうけど
自分は若い頃にこういう映画みといてよかった
カップルが出会う不思議
深夜のゲームセンターや、カラオケ店の駐車場や、駅前の薄暗がり、
なんでこの二人、付き合っているんだろうと思っちゃうカップル。
眠いだろうに、疲れているだろうに、彼らは帰りたくないのだろうか、帰る家もないのだろうか、いつまでも二人は一緒にいる。
ジミーとレイラは、お互いにどこが良くて番(つがい)になったのだろう。それはよくわからないけれど、二人とも実家よりも親よりも大切なものを見つけていく様子が、とてもナイーブで・・
ハンサムで素敵だと言われて、ジミーがレイラのためにデニーズのドアを開けてやるんだなぁ。
そしてあのベッドシーンは、ちょっと類を見ないほどの名シーン。
監督は画家でもあるらしい。
安モーテルの、あまり清潔とも思われないベッドを、監督ビンセント・ギャロはキャンバスに見立てて、寂しい二人の心象風景をみごとに絵に描いている。
アメフトのスコットを死に至らしめて母親に振り向いてもらいたかったジミー。
でも徒手空拳をやめて世界が変わっていく。
家出少女と、アダルトチルドレンの寂しいチンピラの恋なんだけど、男女が出会うって、こんなに素敵に世界を一変させるものなんだな。
レイラの応援のおかげ。
お芝居であっても、こんなにも肯定的な言葉って人を嬉しくさせる。
若者の、青春の疼きの映像化。
ロングランもうなづける。
今尚愛おしい作品
当時ミニシアターブームに颯爽と現れたような印象、クイントのオープニング作品ではないでしょうか?
そして何とも懐かしい20年ぶりのリバイバルです。
全体的にというか全てギャロの趣味全開、やりたいように撮った清々しい作品です。
まるで彼そのまま、少し線の細いクライムロードムービー。
でもこれがかなり良い。
台詞回しにカメラワーク、ファッションに楽曲など、センスに溢れているんです。
デザインやアート系の学生にはかなりきたでしょう。
正直どったこと無いストーリーラインですが、ギャロとクリスティーナ・リッチのやりとり、その空気だけで成り立っているようなんです。
そして楽曲。トレーラー等でイエスの「サンライズ」のイメージがやたら刷り込まれているのですが、何と言ってもこの作品は「ムーンチャイルド」でしょう。
突如踊りだすクリスティーナ・リッチとその映像に、正に目を奪われるよう。
そのくらいクリムゾンの楽曲にマッチしていました。
それはもうオフィシャルのMVのように。
今こうして観ていても色褪せぬ、二人の空気は凄いものです。
あと個人的な思い出ですが、当時この作品観て「あ、やっぱ免許はマニュアルじゃなきゃダメだわ」と思ったのをよく覚えてますw
もう「エッセンシャル」以来でしょうか?久しぶりにギャロの新作観たくなりました。
今尚愛おしい作品です。
レイラへの理不尽な命令をなぜか耳が喜んで聴き取ってる
再考
最低な男の最高な恋愛映画!
狂気は狂気を呼ぶのか
ラスト10分をリピートしたくなる
真っ赤っかな靴の男
20年前程に観て、ヴンセント “御洒落ぇ” ギャロの魅力とスタイリッシュで且つほろっと切ない内容が好印象だったと記憶している。
本作品が映画館で再上映されるって事で
映画館鑑賞推奨委員会会長のアタクシとしてはどうしても観に行きたくなったのである。
で、観てみたらえらいモンで
全 く 覚 え て へ ん っ っ !!
(゜ロ゜ノ」ノ!!!!
だども、是がほんまに堪らんかったっっ!!
20年前のアタクシに感謝っっ!!涙 (?)
いゃぁ~せやけど、
酒にもクスリにも溺れずともここ迄ヘタクソな主人公ビリーにぐっと惹き付けられるってのはレイラ曰く
「世界一優しい人」
やからなんゃろなぁ~☆彡
映画人生に深く深く刻みました
映画凍結期に公開された作品なので今回が初見。
観始めてすぐに心がざわついた。
これは自分にとって大切な作品になると。
ドキドキしながら観た。
壊れてしまって社会に適合しない主人公のビリー(ヴィンセント・ギャロ)と彼に拉致された少女レイラ(クリスティーナ・リッチ)の道行。
二人はビリーの故郷・バッファローに向かった。ビリーの両親も壊れていた。家族として歪だった。
ビリーを優しく受け止めたレイラ。彼女は天使だった。夢に見ることはあっても現実には決して存在することのない天使だった。
キング・クリムゾンの『ムーンチャイルド』に合わせてタップを踏むレイラ。あまりにも美しいシーンだ。そこに映画の神様が舞い降りた。
ギャロはプログレが好きなんだろうなぁ。クライマックスはイエスの『燃える朝やけ』に乗っかってスロー&ストップモーションのバイオレンス。これも快感。
ビリーはセイラとともに生き直そうと。
ほんとクソみたいに都合のいいヤツ。
自分のように最低なヤツ。
これは壊れた人間がすがりつきたくなるような作品。
宝物になった。
好きだなぁー、好きですぅーこの作品
おもしろすぎました!!そして、なんと愛おしく可愛い作品なんでしょう。
映画館で鑑賞できる機会を作ってくれたシネクイントさんに感謝です。
厨二男子?いや、愛を知らない(多分)チェリーボーイの物語。よかったなぁ。
あぁ、20年前の作品なのかぁ。。。リアルタイムで観るべきだったなぁ。
お話の始まりからは想像もできない展開とラスト。素晴らしいエンタメ作品ともいえますし、
斬新なカット割り、飽きさせないカットの連続で会話劇が別の何かに見えちゃう演出もなかなかです。テーブル囲んでのシーンは素晴らしい、秀逸です。感心しちゃいます。
ストーリー、演出の一部ではありますが、ちょっとした笑いも散りばめられていて良いのです。
トイレ探しとか親父のスケベ心を感じさせるところとか・・細かいところが「イイ」のです。
ビリー(主人公)の人物像の作り込みが非常にしっかりしているんですよね。家庭環境などの背景含めて。それらがあるからこのシンプルなストーリーで描かれるさまざまなエピソードが、時に可笑しく、時に哀しく、切なく伝わってくるのです。
ビリーへの気持ちが最初とラストで変わっている自分に驚きました。心揺さぶられたなぁ。
「本気のしるし(劇場版)」でも揺さぶられたけど、本作でもまた・・・願っちゃったもんな!自分が思うラストを。なんだかね、クリスティナ・リッチ演じるレイラの気持ちがわかっちゃう自分もいて・・・。
もーーー!やられたー!って感じです。
クリスティナ・リッチ良いですなぁ〜。
凍てついた心は帰るべき場所の窓の光が溶かしてくれる。
良いお話でした!いつかまた観たくなる作品です。
あと、キング・クリムゾンとイエスの曲がかかるとは!なんと効果的!選曲も見事。
僕は♪Moon Child♪のシーンが大好きです。
傑作です!
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