バッファロー'66のレビュー・感想・評価
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イカしててて微笑ましい
最後まで観ると・・・
ヴィンセントギャロ
ギャロ奇跡の一作
久々に観ました。いやあ面白いっす。ビリーのクズっぷりもいい。なぜレイラがビリーの言うことに従っちゃうのかについては大いに納得いきませんが、原作者の趣味なんでしょう笑。
胡散臭いやくざのミッキー・ローク、バッファローの試合を録画で何度も見て興奮するダメ母アンジェリカ・ヒューストン、無駄に怒りっぽい元歌手ベン・ギャザラ、綺麗だがヤな女ロザンナ・アークエット、お人よしのグーン(知らない俳優)、唯一ビリーを評価するジャン・マイケル・ヴィンセント。素晴らしい脇キャラクターたちですね。見事にハマっています。
あんな両親だったらクズに育っちゃうよな、って気もするし、案外ビリー自身もバッファローの妄信的ファンだったりしてるのもおかしい。ビリーが自分の死後に両親がどうしてるかを想像するシーンなんか絶妙ですね。ビリーにはマニュアルシフトの86トレノ(!)の運転ができない、ってところとか芸が細かいよねえ。
クリスティーナ・リッチはデブだけどかわいいですね。写真を撮るシーンは名シーンです。あ、ムーンチャイルドもね。そういやA.ヒューストンとはアダムズ・ファミリー以来の共演ってわけだ。超ミニスカートを撮影時はとても嫌がったらしいけど、ギャロが高圧的に強制してあの衣装を着せたらしい。リアルでもクズだ笑。
音楽は良かったです。私はプログレファンなので特に感動です。
ギャロ奇跡の一作です。
モーテルのシーンは最高!
久々に見たが、やはり、
モーテルのシーンは、とにかく秀逸。
・風呂のシーン
自分の裸を見られたくなくて、
パンツを履いたまま浴槽に縮こまっている主人公。
グイグイと強引に押しまくり、ついには狭い浴槽に
入ってくるヒロイン。
その時には、主人公はパンツだけでなく、シャツまで
着て浴槽の中にいる。
・ベッドのシーン
ベッドを俯瞰で撮る。
主人公が、斜めに寝ているのがわかる。
頭は枕の位置だが、足はベッドから落ちそうになってる。
しかし、徐々にだが、二人の距離が縮まり、
ついに濃厚な愛の営みか?!
と思わせておいて、
長身の主人公が、小柄なヒロインに胎児のように
抱っこされる。
母性の神々しさが画面にあふれる。
以上の数分間のシーンだけで、わたしは笑い、
そして泣いてしまうのです。
1999年公開時鑑賞
【両親へのコンプレックスバリバリ男に寄り添う、行きずりの心優しき女。独特のビジュアルやスロー描写など、他に類を見ないエキセントリックな作風が印象的な作品。】
ー 5年ぶりに他人の罪を自らのギャンブルの負けにより被ったビリー(ヴィンセント・ギャロ)
刑務所を出て故郷・バッファローへ帰ろうとするビリーは、自分よりも、アメフトのバッファロー・ビルズを愛する両親に嫁を連れて帰ると嘘をついてしまう。
後に引けなくなったビリーは、ダンススクールでレッスン中だった少女・レイラ(クリスティーナ・リッチ)を拉致。
両親の前で妻のふりをするよう彼女を脅迫するが…。
◆感想
・何となく、ジム・ジャームッシュ監督の諸作品を思わせる、作品である。
・刑務所から出て来て、矢鱈とトイレを探してウロウロと歩き回るシーンが可笑しい。
- 今作では、彼は頻繁にトイレを探す・・。-
・レイラを強引に妻にするシーンなども、その後のレイラが健気に、良き奥さんを演じたり・・。
・思い出の、ボーリング場のシーンや、元カノとデニーズで鉢合わせするシーンなども何だかオカシイ。
・幼きビリーを描いたシーンのフェイドイン、フェイドアウトも独特である。
・自分が勝手に、スーパーボールの決勝でフィールドゴールを外したスコットを恨んで(彼は、バッファロー・ビルズの勝利に、勝手に1万$賭けて負けた故に、刑務所に入った・・)恨みを晴らしに行くシーン。
デブデブに太った、スコットの姿。
そして、スローモーションのシーンが描かれるが・・。
<ヴィンセント・ギャロが監督、脚本、音楽、主演の4役をこなし話題となった作品。独特のビジュアルやスロー描写など、他に類を見ないエキセントリックな作風が印象的な、癖になりそうな独特な世界観を持ったオフ・ビートな作品である。>
20年ぶりぐらいに久々観たけど
終盤の入るあのBGMとか懐かしかった
当時の感動よりそこまでこなかったのは懐古と期待値上がり過ぎてた、あと
おっさんなって俺汚れたなぁってのと感性が鈍り衰えたからだと思う
クリスティーナリッチは当時見たときよりめっちゃ惹きつけられてかわいく見えた
それは色んな女見てこういう女性と出会える事の貴重性に気付いたからもあるし
もっと心裸にして全部見せとくべきだったなって
でも改めて当時の自分センス良かったなと思う
当時美容師やっててカノジョとも一緒に観てたけどカップルで観るのが良いと思う
相手の反応で相性解る
お洒落好きとかそういう仕事してる人には解るセンスの映画だと思う
響かない人には一生響かないだろうけど
自分は若い頃にこういう映画みといてよかった
カップルが出会う不思議
深夜のゲームセンターや、カラオケ店の駐車場や、駅前の薄暗がり、
なんでこの二人、付き合っているんだろうと思っちゃうカップル。
眠いだろうに、疲れているだろうに、彼らは帰りたくないのだろうか。帰る家もないのだろうか。いつまでも二人は一緒にいる。
ジミーとレイラは、お互いにどこが良くて番(つがい)になったのだろう。それはよくわからないけれど、二人とも実家よりも親元よりも大切なものを見つけていく様子が、とてもナイーブで・・
ハンサムで素敵だと言われて、ジミーがレイラのためにデニーズのドアを開けてやるんだなぁ。
そしてあのベッドシーンは、ちょっと類を見ないほどの名シーン。
監督は画家でもあるらしい。
安モーテルの、あまり清潔とも思われないマットレスを、監督ビンセント・ギャロはキャンバスに見立てて、寂しい二人の心象風景をみごとに絵に描いている。
アメフトのスコットを死に至らしめて母親に振り向いてもらいたかったジミー。
でも彼は徒手空拳をやめて世界が変わっていく。
それは家出少女と、アダルトチルドレンの寂しいチンピラの恋なんだけど、男女が出会うって、こんなに素敵に世界を一変させるものなんだな。
レイラの応援のおかげだ。
お芝居であっても、お芝居がかっていても、こんなにも肯定的な言葉って人を嬉しくさせる。
若者の、青春の疼きの映像化。
ロングランもうなづける。
今尚愛おしい作品
当時ミニシアターブームに颯爽と現れたような印象、クイントのオープニング作品ではないでしょうか?
そして何とも懐かしい20年ぶりのリバイバルです。
全体的にというか全てギャロの趣味全開、やりたいように撮った清々しい作品です。
まるで彼そのまま、少し線の細いクライムロードムービー。
でもこれがかなり良い。
台詞回しにカメラワーク、ファッションに楽曲など、センスに溢れているんです。
デザインやアート系の学生にはかなりきたでしょう。
正直どったこと無いストーリーラインですが、ギャロとクリスティーナ・リッチのやりとり、その空気だけで成り立っているようなんです。
そして楽曲。トレーラー等でイエスの「サンライズ」のイメージがやたら刷り込まれているのですが、何と言ってもこの作品は「ムーンチャイルド」でしょう。
突如踊りだすクリスティーナ・リッチとその映像に、正に目を奪われるよう。
そのくらいクリムゾンの楽曲にマッチしていました。
それはもうオフィシャルのMVのように。
今こうして観ていても色褪せぬ、二人の空気は凄いものです。
あと個人的な思い出ですが、当時この作品観て「あ、やっぱ免許はマニュアルじゃなきゃダメだわ」と思ったのをよく覚えてますw
もう「エッセンシャル」以来でしょうか?久しぶりにギャロの新作観たくなりました。
今尚愛おしい作品です。
レイラへの理不尽な命令をなぜか耳が喜んで聴き取ってる
再考
最低な男の最高な恋愛映画!
狂気は狂気を呼ぶのか
ラスト10分をリピートしたくなる
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