バッファロー'66のレビュー・感想・評価
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クリスティナ・リッチだからレイラは成り立ったのかもしれない
久しぶりにめちゃくちゃおもしろい恋愛映画をみた
出会いは最悪、けど恋愛って衝動なのだなとあらためて実感。
ビリー(男)の恋愛が苦手な感じとてもいい。一緒に風呂入るの拒むが、結局一緒に入り、服着て湯船浸かるのおもしろすぎる。
あとベッドシーンもめちゃくちゃぎこちなくておもしろい。
回想シーンの入りだったり、食卓を囲むシーンとかそういう撮り方あるんだって思い、とてもおもしろかった。
色んな作品でオマージュされているんだろう。探って観ていきたい。
あとレイラ(女)もかなりずれているだろう。クリスティナ・リッチだからレイラは成り立ったのかもしれない。
ポリコレ的な失態が致命傷にならない不思議
別に恥ずかしがることではないので勇気を持って言うと、1999年の日本初公開時にはマスコミ試写会で観てブッ飛ばされ、こけら落としのシネクイントに足繁く通い、サントラを繰り返し聴き、DVDを買い、ギャロの画集を買い、ライブで来日した時には渋谷クアトロまで観に行った。自分だけでなく多くの人がそれくらいギャロの才能に夢中になったし、映画史の汚点ともいえるやらかし映画『ブラウン・バニー』でさえ、但し書きを付けて擁護したい気持ちは今もある。
しかしギャロ自身のキャリアは、本人の問題発言や(世間一般的には)奇行のせいか、いや、おそらく『ブラウン・バニー』が致命傷となって失速していった。いまをもって長編監督作はこの2作しかなく、いい加減、ほとぼりも冷めただろうと思っていたところのリバイバル上映。しかし、これで再評価の波が!とは問屋がおろさず、なんとトランプ信者となってSNSに罵詈雑言を投稿しはじめたのだから、相変わらず厄介な人である。
ただ、厄介なのは、この映画のビリーとて同じこと。ビリーのその後があるとすれば、やはりいじけたり癇癪を起こしたりしながらトランプ信者になって、議事堂侵入事件のニュースを観て快哉を叫んでいたかも知れない。そんな姿はいとも簡単に想像できる。その傍らに、レイラがいるかどうかはわからないが。
つまり、この映画は、普通なら絶対に仲良くなれないし、なりたくないような男を主人公にして、抱きしめてやりたくなるような共感を呼び起こす力を持った作品だったのだ。だからこそ、その後のギャロがどれだけどうしようもない発言をしても、映画の中のビリーは愛せるし、彼に対して過度な期待をすることもない。どうしようもない人間だって、映画の主人公足り得る価値があるのである。だからこそキャンセルカルチャーの波にも負けず、くそったれのまま、映画としても輝き続けるのだろう。
レイラの魅力で観終えれた。
何かの雑誌で隠れたカルト的人気作というような紹介文を見て気になって観てみました。
結果、退屈せず最後まで観ている自分がいました。
同じロードムービー系でも[パリ、テキサス] の方は間延びして退屈で疲れてしまいましたが、こちらはなぜか観れた。でもその理由を考えた時に、アンニュイな雰囲気に包まれた少女レイラの不思議な魅力によるところが大きかったのだと気づきました。
各シーンの繋ぎ方とかテンポ感なども監督がアーティストだからかセンスが良かったけど、それ以外は主演のビリーは不器用とはいえ粗暴すぎるし、行動は安っぽいし、毒親とのシーンはちょっと冗長だし、誘拐犯を優しく包むレイラが天使過ぎるし、ふと冷静になると2回目は観なくてもいいかなあという感覚に。
後で調べて、主演のビリー改めヴィンセントが監督・脚本ということを知って、ちょっと引いたw
イタい誘拐犯と少女の恋愛というタブー感がカルト的という形容詞が付いてしまう要因だろうけれど、これを自分で創作して自分でやっちゃう所がイケメンとはいえナルシシズムを感じてちょっと嫌だった。
カルト的「佳作」ではあるかもしれないが「傑作」にはなり得ないことも良く分かる映画だった。
バッファロー'66
公開当時に見たかった
冒頭、トイレを探し続けるビリー。女性を拉致するくらいなんだから、刑務所の塀にでも立ち小便すればいいのに妙な所で律儀で小心な顔が出てくる。
ビリーの父親がレイラの前で歌を歌うシーン等、いくつか面白い所はあった。だが、他はだらだらと言い訳がましい内容が続く、まるで冒頭のトイレ探しの様に…。終盤、ようやくぶっ放したかとスッキリしたら、それで終わりではなく…。何とも言えない消化不良感が残ってしまった。
これは多分、ビリーとレイラの未来、または彼らに子供ができたとして、その子に明るい未来が全く見えなかったからだと思う。つまりは、ビリーにある時期の自分と重なる部分を見出してしまったんだろう。でもこの映画は、この終わり方がきっと正解だと思うから仕方ない。
カッコいいシーンもたくさんあって、公開当時に見ていたら全く違う印象を受けたのかなと思う。何かもう少しでドストライクに来たのにという気分で映画館を後にした。
ちょっと危なっかしい大人のお伽話
最近、Filmarksの広告で目にする機会が多かったので、観たくなり、四半世紀ぶりに視聴。
自信がないので、イキることでしか自分を保てない、童貞男ビリーの奇跡的な出会いを描いた、ちょっと危なっかしい大人のお伽話。
画面内に別画面をコラージュしたり、90度ごとに画面を切り替えたり、明転の連続で早送りのような効果を出したり、ここぞというところでストップモーションを使ったりと、今観てもクールな表現が光る佳作。
<以下、内容に触れます>
・冒頭の出所のシーン。雪が積もっているのに、半ケツをだすような格好をしていて、「冷えるぞ」と思っていたら、案の定トイレに行きたくなるビリー。
トイレに行きたいのに行けない人って、観客は観ているだけで感情移入してしまうので、映画やドラマの設定として、すごい発明なのではなかろうか。
・ところが、そんな同情をぶち壊す、レイラへの強引な誘拐。出所シーンから始まっているので、どれだけ凶暴な犯罪を犯した男なのかと、観ている方は身構えるが、だんだん「こいつ口だけのイキり野郎だな」ということがわかってくるなど、主人公の見え方がコロコロ変わっていくところがおもしろい。
・誘拐されたレイラも、スキは山ほどあるのに逃げないのは、ビリーのそうした本性が見えちゃったので、ちょっと面白がっていたのかもしれないし、ちゃんと描かれてはいないが、彼女自身もあまり幸せな環境で育って来なかったために、ビリーの気持ちが手に取るようにわかったのかもしれない。(あの、ボコボコで、フロントガラスも汚れまくったトヨタに平気で乗っている時点で、かなりの天然ということなのかもしれないが)
・笑えるほど両親が自己中で酷い。親父なんて、ビリーへの冷たい態度から継父なのかなと思わせておいて実父だったし、母親は、息子のアレルギーを覚えてないって、どんだけネグレクトしてきたのだろうか。冒頭の写真が、あの家のたった一枚のビリーの写真だったとは。
・なのに、スカしながらも母親に認めて欲しいビリー。結局、ムショ行きのキッカケも、母の贔屓チームに大金をベットした結果なんで、彼の不幸のもとは愛情を与えて来なかった親の方にあるのに、金の力を借りてでも、彼の方から愛情を求めようとするビリーのいじらしさが哀しい。
・粗野な言動と対照的に、ベッドのシーツといった小物で、ビリーの細やかな心づかいを表現する演出が好き。
・他者に委ねられないので、触れられることも受け入れられないビリー。それは、愛着不足と男性性への自信のなさが混じりあってのことだと思うが、少しずつレイラに距離を縮めてもらっていく様子が胸にせまる。
・ただ、その感情は男の側からの一方的な感傷で、レイラに都合よく願望を押し付けているだけかもしれない。でも、自分などは、一頃の我が身を思い出して、身悶えするくらいよくわかってしまう。
・片思い相手のウェンディのクソっぷりと、そのフィアンセの見下し目線へのイライラのさせ方の演出がうまい。そして、そういう2人の振る舞いに反抗できずに逃げてしまうビリー。観ていて、忘れていた昔の個人的なトラウマが、思わず蘇ってしまった。
・ボーリングだけは自信があった主人公が、マシントラブルの後ガターを出して、レイラに笑われてしまいムキになるシーンも出てくる。きっと明日以降は、失敗しても笑い飛ばせるようになることだろう。
今作はお伽話だけど、それだけ、人に愛してもらった経験というのは大きな自信になるんだよということがストレートに描かれた、いい作品だと思う。
何よりもレイラがかわいい。
2人ともお幸せに。
きっかけ一つで人生は変わる
この頃のギャロの勢いたるや。
可愛くて愛おしい宝物のような映画
初鑑賞!なんでもっと早く観なかったんだろう〜!
心が動かされたとか、人におすすめしたくなるとか、そういう映画では私にとってなかったけど、自分の中に宝物としてそっととっておきたいような映画だった…
どうしてなのだろう…
ビリーがどうしようもないと思われてしまうようなキャラクターだけど、もがいていて、憎めなくて、可愛くて、愛おしい人物だったからかなぁ〜
刑務所帰りで…とか誘拐のくだりとか、スコットを殺すつってピストル持ってのくだりとか、不穏な雰囲気もあったけど、なんだかんだでビリーも周りの人々もとっても優しくて、「愛は全てを救う」みたいなあったかい話だったのも良かった。
実家に行った時に、「この親があったビリーがあるんだな」と納得な感じだったのもよかった。ビリーが、ずっとなんとも言えない顔をしてるのも可愛かった笑
言い合いとか両親の癖とかが絶妙に毒親っぽいんだけど、やっぱり両親も憎めない可愛さがある。
ラストのビリーの浮かれ様も、とーっても可愛かった。
男は女
バッファローに狂わされた男
主人公の人格と物語に整合性が感じられない。 ★2.9
私には特に前半は見るのが辛い作品でした。 あり得ない最低人物像で意外性を強調し、その人物を好きになる少女が、これまたあり得ない言動でほぼファンタジー・・。
瞬間湯沸かし器で身勝手、"他者への配慮"なんて言葉は、この者の脳内に存在しない。 そして出獄して1時間以内に犯行。 流血暴力こそ振るってないが、性格はほぼ獣な主人公。 分析せずとも、まともなコミュニケーション等出来る様な人物ではない。
それにダンススクールに通っている様な少女が惚れるという脚本が唖然で無理筋。
私も10代~21歳位までは、作品の出来に関係なくとにかく沢山の映画を見た。 当時はレビューサイト等勿論なく、作品を点数で評価する事もなかった。(映画雑誌の論評にはあったかも)
なのでその当時なら、「へ~とんでもない主人公・・」ぐらいにこういう作品でも普通に見れたかもしれない。
が、いつしか年齢を重ねると、作り手側の思惑が見えたり、あり得ない設定や本筋以外での興味を引く事が多いあざとく感じる作品は、視聴が辛くなって来る。
今作も、遠ざけたくなるような主人公や、ほぼ病的な両親のシーンが続き、前半でリタイヤしようかと・・。
でも★平均が高い理由が後半以後にあるはず・・と続けて視聴。
たしかに後半は物語が進展し、心境の変化にSEXY描写やストップモーション映像などの見所が加味されているが、身勝手人物を信頼している親友の存在など、整合性が会わない脚本に違和感は払拭されず、感情が大きく動く事はなかった。
少女の「最後になりそう・・」との目の潤みが、犯行を留ませたと思える感動ポイントだが、それまで何一つの思いやりを示していない主人公にそれほど傾倒するのに無理を感じた。
尚この女性(クリスティナ・リッチ)が作中は27歳と語っているが、どう見ても16~17歳、(欧米人ならもっと若く見ているかも)演じた女優さんも当時18歳位。 主演ビンセント・ギャロは当時36歳ぐらい。 この年齢差をまったく表現していないのにも違和感。
ギャロ本人の監督・脚本・主演・音楽だが、選曲のセンスはよしとするも、思いつきを沢山詰め込んだ・・ぐらいにしか私的には感じずでこの評価に。
ほんっとにダメなんだけど…
男の勝手で話が進むような映画
なので、序盤の展開が本当に駄目なんだけど
だけど、めちゃくちゃ面白いのだ……。
無駄に時間をかけてたっぷりと両親と食事するんだけど、ここの面白さか本当に堪らなくて。
大真面目に撮っている感じだから、余計に。
どんどんビリー・ブラウンの化けの皮が
剥がれていく感じが面白いのよな…。
母親も父親も強烈で。
もう熱々のホットココア頼む感じとか、
プリクラとかボーリングに時間かかるのとか
すべてが愛おしくなってくるのよなー。
ちょっとトゥルーロマンスに感覚的には近い。
ラストの妄想シーンからの
ビリーの吹っ切れ具合もまあ最高で。
ハートのクッキーとかさーかわいいかよ
あの先がもっと見たかったけど、
あれ以降はつまらなくなっちゃうんでしょうかね。
想定外の不思議な面白さにやられた一作でした。
面白かった
共感できるかどうかでイメージが変わる奇妙な関係
依存といふものをせむとする
ずっと観たいと思っていたけど観るチャンスがなかった映画をFilmarksさんがリバイバル上映シリーズで取り上げてくれるとか✨神✨〜💕と思って観たんだけどさ………いつどこで誰と、かは全く思い出せないんだけど観てたゎ、コレwww
記憶に残ってなかったのはきっと以前観た時には『こんなもんかー』としか思わなかったから。でもその時からある程度の年月が経って、自分も歳をとって、改めて今日観て感じたのは『この映画めっちゃめっちゃ好きー❤ ❤ ❤』ってこと😊
特に、“世間にフィットしなくて生きづらさを感じてる”と言う意味では共通してる『正欲』を昨日観た直後だとこっちの映画はほっこりよい気分にさせてくれるからなお良き🍀
髭とボイン♪
Filmarksが、1990年代の名作を映画館でリバイバル上映する企画の第4弾として選ばれた本作!!
公開当時は、もれなく私もギャロ様に夢中になりました♡懐かしま〜♡
又、映画館で観られる事に感激!
ちなみに、
⚪︎第1弾は
「ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」
ガイ・リッチーの長編初監督作品。
初々しいジェイソン・ステイサムが観られます。後、スティングも出てます♪
⚪︎第2弾は
「ギルバート・グレイプ」
若かりしジョニー・デップとレオ様
共演の傑作です!!
演技力に圧倒されます!
劇場で観たかったぁ〜!!時間取れなかったの。。。
子供より泣いてました(°▽°)
⚪︎第3弾はこの前観れた
「レオン/完全版」
言わずもがな映画の中の映画!!
いやいや、セレクションが神!!
Filmarksさん、こんな企画、又やって下さい!!
と、感謝を伝えまして。。
((ここで言っちゃって大丈夫かな?
削除しないでΣ('◉⌓◉’) ))
本作は99年日本公開。
ヴィンセント・ギャロが、監督、脚本、主演、音楽までも手掛けた事で話題になりましたよね。
一気にファッションアイコンとなったギャロ様。
カッコ良くて倒れそう٩( 'ω' )و
多才なギャロ様のやりたいようにやっただけの作品w
特に何も起こらないので(爆)
万人ウケはしないかもしれませんが、、
私は90年代のオフビート映画の最高峰だと思っています!!
無造作な髭と黒髪オールバック。
ライダースJKに3ポケットのスラックス、サイドジップの赤いブーツ。
ギャロ様以外着こなせない!カッコ良過ぎて又倒れそう٩( 'ω' )و
しかし、
今作のギャロ様はダサくて嘘つきで、刑期があけ出所するも又すぐに犯罪を犯すダメ男ビリーを演じます。
おしっこ我慢の潔癖症。
ダメな奴だけど、憎めません。
むしろ愛おしい!
対して、
髪を金髪に染めたクリスティーナ・リッチ演じるレイラ。
アダムスファミリーのおさげ少女の面影はありません。
ブルーのラメラメアイシャドウの派手な目元メイク。
小柄でぽっちゃり。
露出多めのファッションに身を包み、半分おぱい出ています( ◠‿◠ )
そして車が汚いw
どこか危なげなレイラ。。
ほら、やっぱり、やっぱりか笑
ストーリーは皆さんご存知だと思うので割愛。
キャッチコピーは
「最悪の俺に、
とびっきりの天使がやってきた」
でしたね。思い出しました。
心に傷のある男ビリーの再生の物語。
正にレイラが女神です。
レイラ!
ビリーと出会ってくれてありがとう!!と何度も思いましたw
ところで、その後のギャロ様は
監督、主演をつとめた
「ブラウン・バニー」で、共演の元カノクロエに本番のオー◯◯セッ◯◯をさせちゃったりで、ボロクソに批判されちゃったり、オフィシャルサイトで、自分の精◯を1億円?!で売りに出しちゃったり、ヴェネチア国際映画祭ではノーコメント・会見拒否などわがまま放題。
政治的に過激な言動や奇行も目立ちますが。。
画家、ミュージシャン(あのバスキアとバンド組んでたんだよ!)バイクレーサー、モデルなど、様々な才能があり、何てったって色気ムンムンな、厄介完璧至上主義!魅力的な人物です。
ん?魅力、伝わらない?!笑
好みが分かれる事間違いない作品で、おすすめしにくいんですが笑
映画ファンから良く名のあがる本作。
興味が出たら観て欲しいです。
私は久しぶりにあの頃のギャロに会えて、ギャロ熱再燃中です!
何のレビューかわからなくなってしまいましたが、、
ギャロとクリスティーナが最高です!!
「GO!GO!LA」のギャロ様も最高なのでチェックして下さい♪
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