「ハーベイ・カイテルの映画人魂」バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ハーベイ・カイテルの映画人魂

2024年1月20日
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ハーベイ・カイテルの悪徳刑事ものの旧作だけど、彼の熱演だけが見どころの破滅型ドラマでした。ヤク中で野球賭博と買春にどっぷりハマった刑事の堕落ライフを手持ちカメラを多用してドキュメントっぽくリアルに撮っているのはいいとして、肝心のお話しのつながりが悪く、退屈なシーンの長回しばかりでさっぱり盛り上がりません。主人公が何を考えているのかも分かりにくいし、被害者の尼さんの話しを聞いて改心するあたりの心境の変化がピンと来ませんでした。とは言え、ハーベイ・カイテルの懺悔シーンは鬼気迫るものがあり、ここは長回しの演出が彼の演技力で活きてくる場面ですね。90年代に彼はこの作品も含め、まだ無名のタランティーノ作品に出演していて、改めて彼の映画人としての先見の明とリスクを恐れない矜持を感じました。

シネマディクト
talismanさんのコメント
2024年4月10日

カイテル、いい俳優ですね!初めて見たのは多分「ブルー・イン・ザ・フェイス」とか「スモーク」だったと思います。演技の幅が本当に広い!

talisman
talismanさんのコメント
2024年4月9日

ピアノ・レッスンも見たので、カイテルの全裸姿に慣れというか親しみを覚えるようになってしまいました

talisman
トミーさんのコメント
2024年2月20日

共感&コメントありがとうございます。
終盤の泣き声、良かったですね~おいおいともちょっと違う感じ。

トミー
トミーさんのコメント
2024年2月20日

口汚く罵ってても悪行の限りを尽くしてても、聖体授受では大人しくしてるし尼さんの前では口を慎む。悪徳刑事でも信仰が根っ子に在るみたいで、ちょっと笑えました(罰当たり)。

トミー