「ロビン・ウィリアムスの得意分野」パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
ロビン・ウィリアムスの得意分野
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総合:75点
ストーリー: 75
キャスト: 80
演出: 75
ビジュアル: 70
音楽: 70
本当の話を基にした映画だそうだ。医学生がこのような人物ばかりだと現実には困るのだが、このような型破りの人物が新しい境地を切り開くのも事実だろう。彼の考えは現在の医学では認識されていて、それを取り入れた医療が一部で行われている。その型破りな人物に立塞がる権威と伝統というお決まりの対立構造が一つの主題。
そしてロビン・ウィリアムスの演じる彼の型破りぶりの表現の演技がまた良い。「グッドモーニング・ベトナム」等の他の出演作でも彼は即興で冗談を連発した。彼の喋りや行動は台本通りだけでなく、恐らく今回も即興な部分がたくさん含まれていることだろう。実際のアダムスはロビン・ウィリアムスのような中年ではなくて若くして学位をとっているのだが、彼のこのような相手の前で即興で言葉を紡いでいく能力が、作品中の主人公を描くには合っている。そのような彼を変人扱いしながらも次第に魅了されていく周囲の人々との関係の描き方も、苦悩や悲劇も含みながらも爽やかであった。ある意味であまりに彼らしい作品すぎてお約束的な内容になっているのであるが、やはりそれでもはまり役だと思う。だから年齢の設定を無視してでも彼に演じてもらうことが望まれたのだろう。
余談(出典:英語版ウイキペディア)
以下ねたばれ注意
実際は彼が失ったのは美人の同級生ではなく、とても仲の良かった男の友人だそうです。サイトの解説ではバージニア大学医学部になっていますが、彼が行ったのはVirginia Commonwealth University(旧バージニア医科大学)だそうです。
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