「孤軍奮闘」パッセンジャー57 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
孤軍奮闘
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ハイジャック・サスペンスは多く作られたので、今観るとありきたりだが、本作は30年前の制作だから、まあ、先駆けとしなければいけないのでしょう。
監督や主役、頼りになるスチュワーデスも黒人ですし、「ルーレットで勝ちたいなら黒に賭けろ」というセリフからも、プロットは黒人受けを狙った娯楽作品と思われます、空手5段のウェズリー・スナイプスさんをヒーローに仕立てハイジャッカーを相手に孤軍奮闘。
冒頭で「ハイジャッカーに歯向かうな、乗客の安全が第一だ」とスチュワーデスに説教する警備主任の主人公なのですが、本番になると真逆の対応、皮肉にもご高説の通り乗客が犠牲に、ハイジャックものとしては珍しく、途中で場所を遊園地に変えての乱闘ですが子供の多い遊園地で銃をぶっ放すのですし、地元警察からも狙われる頼りないヒーローでは、いたずらに犠牲者を増やすだけと引いてしまいました。
まあ、プロレスと同じ茶番劇、さんざん反則で痛めつけられてからの怒涛の反撃という、カタルシス狙いのセオリーなのでしょう。
下品なセリフも多く、わざとらしいドジキャラなど大衆娯楽を下に見た演出も好みではありませんでした。
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