「これだけ風呂敷広げて1、2、3全部面白いとか」バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3 77さんの映画レビュー(感想・評価)
これだけ風呂敷広げて1、2、3全部面白いとか
もう伝説といっていいほどパーフェクトなBTTFシリーズの締めの作品。
これぞSFという壮大なスケール。
西部劇にドクの恋物語と今までと毛色が違うのにしっかりブレないBTTF色。
にしても2と3を同じ映画として3時間でまとめるはずだったって貪欲すぎるw
本当に作り手の愛を感じます。
3はまず始まり方がセンスの塊。
1のあのクライマックスを前フリに使うなんてw
本当に皮や芯まで美味しいフルーツみたいな作品です。隙がない。
あんなに気力と体力を使ってやっとの思いで送り返したのに、その次の瞬間戻ってくるマーティ。
そりゃさすがのドクも気絶するわw
そして舞台は100年前へ。
二人の再開のシーンは本当に嬉しかった。
1955のドクが自信満々で用意した“いかにも”な衣装に1885年にいる1985年のドクが、「恥ずかしい、誰に着せられたんだ」というシーンががたまりませんw
基本的に科学バカなのでマーティより子供なんですよねw
マーティもそんなドクの扱い方を上手く知っていて二人のコンビネーションが本当に絶妙。
(模型の「いやよくできてるよ」「どうも」とかw)
お互いの口癖を言い合うシーンも大好きです。
3は恋愛を介してよりマーティとドクの友情にスポットが当たっているのがいいですよね。
それにしてもドクは若返りの手術を受けてるとはいっても65歳で運命の人に出会うなんてすごい人生です。
まさに死ぬまで青春です。
小銭で人を殺すタネン家の濃いジャイアン遺伝子とかラストこえだめのお約束もしっかり見納めさせて頂きましたw
1の最初から3の最後まで物語のキーである“あの時計台”の出し方がつくづく上手い。
そして感動のラストシーン。
終始ドタバタコメディに徹してて笑わされっぱなしだったBTTFに初めて泣かされました。
1〜3すべてでBTTFだなあって感じさせてくれるこれ以上ないラスト。
伏線は気持ちいいほどに全部回収、マーティの明るい未来も暗示されてなんとも後味の良い終わり方でした。
わくわくが止まりません。
BACK TO THE FUTUREってタイトルから脚本から演出からキャストまで全てがツボな作品でした。
出会えてよかった〜。