劇場公開日 1959年10月24日

「バルドーのためだけの映画」裸で御免なさい Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0バルドーのためだけの映画

2013年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

総合:60点
ストーリー: 60
キャスト: 75
演出: 55
ビジュアル: 55
音楽: 60

 ブリジット・バルドーの魅力を引き出すためだけに作られた作品のようである。ところどころにある滑稽な場面も古くささを感じて、今となってはあまり可笑しいものではない。物語は恋愛部分も含めて軽薄でそんな馬鹿なというようなかなりのいいかげんなものだったが、それでも徐々には後半に向けて盛り上がりは見せるものの、あくまで軽いのりのまま突っ走る。せっかくパリを舞台にした映画なのに、綺麗な風景は殆ど出ては来ない。どうでもよい街角か、あるいは室内での場面ばかり。
 やはりこの映画の見所はバルドーの魅力。世間知らずで無意識のうちにしてしまう不法侵入やら窃盗やらやることなすこと無茶苦茶なのに、それでも可憐な美しさを振りまきながら自分が引き起こした問題全てをひょいひょいと乗り越えていく。残念ながら白黒映像、これが天然色だったらさぞその美しさが映えたことだろう。ストリッパー役をやるし裸で御免なさいという題名にはよこしまな下心がそそられる。しかし残念ながらこちらのほうは期待に答えてはくれず下着姿までしか見せてくれないのだが、それでも彼女の魅力は伝わってきました。そこにいるだけで男が自然に寄ってくるような彼女の魅力、それだけを楽しめればいいと割り切った映画だと思います。

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Cape God