「全米(の童貞)が泣いた!」バスケットケース たぁ〜ちぃんさんの映画レビュー(感想・評価)
全米(の童貞)が泣いた!
父親によって無理矢理引き離されたシャム双生児の兄弟。
弟のドウェインは、腹の側面に付いていた兄のベリアルをバスケットケースに入れ、手術でひっぺがした医師達に復讐すべく、ニューヨークにあらわるという話。
カルト・ホラーの名高い本作ですが、16mmで撮られた映像はチープで、ストーリーもちんたら×2しています。
だが、岩に顔と腕2本が付いているようなベリアル君は、テレパシーでドウェインと意識を共有できるため、一見健常者のドゥエインが、女の子と外でキスしようものなら、お留守番のベリアルが嫉妬で部屋をめちゃくちゃにするというお茶目さがかわいい、元祖キモカワ・キャラ(笑)
本作を、兄弟の絆の深さゆえの悲哀と論ずる人がいるけど、そんな高尚なものじゃなくて、兄が、弟が先に童貞卒業するのが許せなくて暴れるだけの映画です(笑)
大したテーマなど無いことは、エスカレートしてただの変態映画と化す続編が証明しています。
でもこの1作目だけは、兄弟の悲哀では無く、童貞の愛憎劇として楽しめました。
同じ立場の童貞兄なら、ベリアルに共感してラストに涙するかも!?
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